【ソフトバンク】最下位・西武に競り負け4連勝ならず 柳町達は3試合ぶり出番で奮闘3ラン
東スポWEB / 2024年7月20日 23時30分
パ・リーグ首位を快走するソフトバンクは20日、最下位に低迷する西武戦(ベルーナ)に3―5で競り負け、4連勝とはならなかった。2位ロッテが敗れたため、ゲーム差は9のまま。終盤に勝ち越しを許して悔しい敗戦となったが、最後まであきらめない姿勢が伝わるゲームだった。
出足は最悪だった。先発の大津が初回、元同僚の野村大に先制2ラン、さらに蛭間にもソロを浴びていきなり3失点。序盤に避けたい手痛い複数失点だった。主導権を完全に握られた試合の入りだったが、打線がこの悪い流れをすぐさま断ち切った。
直後の2回だ。一死から近藤、正木が連続四球で一、二塁。続く柳町が相手先発の難敵右腕・今井を打ち砕いた。2球目、153キロの真っすぐを強振。右翼席へ突き刺さる価値ある3ランで試合を振り出しに戻した。柳町は「チャンスで回してもらったので、とにかくランナーを返す打撃を考えていた。ホームランという最高の結果になってよかった」とシーズンキャリアハイとなる2号アーチを喜んだ。
開幕を二軍で迎え、交流戦から一軍昇格を果たした5年目の巧打者が、意地を見せた。打撃は球界でもトップクラスの技術を誇る。34合に出場して打率3割2分4厘、得点圏では22打数11安打の打率5割、18打点。レギュラー獲りを狙う27歳にとって、今後の野球人生を占う上で今が正念場と言っても過言ではない。柳町は9回にも技ありの中前打を放って、この日マルチ安打。3試合ぶりに出番を得て、結果でしっかり存在感を示した。
今季から先発に転向し、すでに6勝をマークしている大津も意地を見せた。初回に3点を失ったが、目を覚ましたように2回以降は相手に得点を与えず7回まで投げ切った。攻撃陣の熱いゲキに応える97球だった。
試合は3―3の8回、2番手左腕・ヘルナンデスが2者連続死球などで一死満塁のピンチを背負い、二死までこぎつけるも外崎に勝ち越しの2点適時打二塁打を献上。9回、あきらめない鷹打線も二死一、二塁の好機をつくったが、相手守護神・アブレイユを打ち崩せなかった。21日は前半戦最後のゲーム。白星で首位ターンを締めくくれるか。
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