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【名古屋場所】尊富士が復帰戦で白星 〝強行出場〟に師匠の反応は「賛成の感じではなかった」

東スポWEB / 2024年7月21日 17時43分

阿武剋を破り勝ち名乗りを受ける尊富士

春の主役が土俵に戻ってきた。大相撲名古屋場所8日目(21日、愛知県体育館)、十両尊富士(25=伊勢ヶ浜)が十両阿武剋(24=阿武松)を寄り切って快勝。優勝した春場所以来119日ぶりの復帰戦を白星で飾った。

3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を達成。ただ、終盤で右足首を負傷した影響で5月の夏場所は全休を余儀なくされた。幕内優勝力士が1場所で十両へ転落するのは史上最速。今場所も全休なら幕下まで番付を落とす可能性もあったなか、途中出場へ踏み切った。

取組後の尊富士は「すごい声援だったので、優勝した時より注目されてるのかな。今まで土俵に上がって聞こえなかった一人一人の声が自分に届いた。そのぶん硬くなったけど、自分を信じていきました」と感慨深げに振り返った。春場所はちょんまげで賜杯を抱いたが、この日は大イチョウ姿を披露。「慣れていないけど、髪は伸び続けるので結うしかない」と笑った。

まだ右足首にはサポーターが巻かれ、状態は万全ではない。「自分から出たいと。(伊勢ヶ浜親方は)賛成の感じではなかった」。それでも最後は師匠から「出るからには勝たないといけない」と背中を押され、復帰即白星につなげた。残り7日間。尊富士は関取残留へ向けて「稽古も十分とは言えない。ケガをして、まだ半年もたっていない。無理をせずにやるだけ」と気持ちを引き締めた。

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