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全米で話題の〝両投げ両打ち〟サインチェ リトルリーグからMLBドラフト1巡目指名の足跡

東スポWEB / 2024年7月22日 5時11分

16年のリトルリーグ・ワールドシリーズの話に戻る。キュラソーは日本代表調布リトルリーグとも対戦。サインチェはこの時、「1番遊撃」で先発し、二ゴロ、一ゴロ、死球で2打数無安打に終わったが、初回の守備では二死一塁で左翼前に落ちるかというフライを半身になりながら好捕し、無失点で切り抜けると、最終的に2―1で逆転勝ちを収めた。

サインチェはリトルリーグ卒団後も地元キュラソーで両投げ両打ちを続けていくが、知人を頼って米フロリダ州の私立高校に編入すると投手と遊撃手として活躍。22年のMLBドラフト18巡目(全体552番目)でブルワーズから指名を受けるが、大方の予想通り「内定」をもらっていたミシシッピ州立大へ進学する。大学1年時は制球難などの問題を抱えたが、2年生になると右で最速99マイル、左で最速95マイルのストレートに制球力が加わり、ドラフト1巡目の有力候補として名前が挙がるようになり、見事プロ入りを果たしたのだ。

13歳当時、サインチェの身長はチームで2番目に低い152センチだったが、体の線は太く、身体能力の高さは出場選手の中でも際立っていた。「将来はメジャーリーガーになりたいか?」の質問に「もちろんです」と即答したサインチェ少年のキラキラ輝いていた瞳が今でも忘れられない。

メジャーで1901年以降、両投げでマウンドに立ったのは2人だけ。身長は180センチと大リーグの投手としては小柄な部類に入るため、両投げを長く維持していくためのトレーニングやケアがより重要となってくる。異例の挑戦だけに困難も多いだろうが、いつか大谷のように活躍することを願っている。

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