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【名古屋場所】尊富士の〝強行出場〟は実を結ぶか 元琴奨菊が指摘「常に前に出る意識を持つことが大事」

東スポWEB / 2024年7月22日 6時16分

119日ぶりに復帰した尊富士

〝強行出場〟は実を結ぶのか。大相撲名古屋場所8日目(21日、愛知県体育館)、春場所で新入幕優勝を果たした十両尊富士(25=伊勢ヶ浜)が119日ぶりに土俵へ復帰。十両阿武剋(24=阿武松)を寄り切って初白星を挙げた。故障を抱える右足首の状態は万全ではなく、調整も不十分の中での途中出場。元大関琴奨菊の秀ノ山親方(40=本紙評論家)は相撲内容を分析した上で、残り7日間の注意点を指摘した。

尊富士が復帰戦を白星で飾った。初の大いちょう姿で土俵に立ち、鋭く踏み込んで左四つ。素早く巻き替えてもろ差しの体勢に持ち込むと、休まず前に出て一気に寄り切った。取組後の支度部屋では「すごい声援だったので、優勝した時より注目されているのかなと。硬くなったけど、自分を信じていきました」と勝利をかみしめた。

春場所で110年ぶりの新入幕優勝を達成。一方で、終盤で右足首を負傷した影響で夏場所は全休を余儀なくされた。今場所も調整が間に合わず、初日から休場。師匠の伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)に途中出場を直訴すると、初めは難色を示されたという。尊富士自身も「稽古は十分とは言えない。相撲を取る稽古? 多少は…」と〝ぶっつけ本番〟に近い状態だったことを明かした。

この日の尊富士について、秀ノ山親方は「足首に不安を抱えながらの土俵でも、持ち味である前に出る瞬発力や反応の良さは出せていたと思う。痛がるそぶりも全く見せなかったし、自分の相撲を取り切ろうという強い覚悟が伝わってきた。体の張り具合などを見ても、しっかりとケガと向き合って取り組んできたことがうかがえる」と分析する。

ただ、調整不足での復帰には故障再発のリスクも伴う。秀ノ山親方は「今日のように前に出て攻めている限りは、大ケガにつながることはない。逆に、後ろへ下がった時が一番危ない。相手の圧力や自分の体重が1箇所に乗っかって大ケガにつながるから。足首に負担をかけないためにも、絶対に下がらないこと。常に前に出る意識を持つことが大事になってくる」と力説した。

尊富士は夏場所の全休により、優勝からわずか1場所で十両へ転落。今場所も全休すれば、幕下まで番付を落とす可能性があった。秀ノ山親方は「力士にとって休場してテレビで大相撲中継を見るほどつらいことはない。少しでも出られる可能性があるのなら、出る道を探るのは力士の本能」と今回の選択に理解を示した上で「ケガを悪化させることなく、残りの7日間を乗り切ってほしい」と願った。

その尊富士は「ケガをして、まだ半年もたっていない。無理をせずにやるだけ」。まずは今場所で関取残留を果たし、来場所以降の完全復活につなげたいところだ。

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