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ここ数年、日本球界に浸透してきた「コンディション不良」 体調不良とどう違う?

東スポWEB / 2024年7月22日 12時51分

コンディション不良の定義とは?

【球界こぼれ話】7月に入り、北海道を除く日本列島は酷暑が続いている。本州や九州、四国の気温は軒並み35度超え。7月にもかかわらず、静岡では8日に40度を記録した。この影響や新型コロナの感染拡大もあり、球界内では体調不良者が急増中。一部では登録を抹消されるなど各チームが対応に追われている。注意が必要だろう。

ただ、体調不良による戦線離脱は理解できるものの、最近の球界では抽象的な言葉を使って選手の登録が抹消されるケースも目立ち始めている。その一つが「コンディション不良」だ。

ここ数年で急速に球界内に浸透しつつあるこのワード。一度聞くと何となく理解できそうな感覚に陥るが、実際は「コンディション不良って何?」と疑問を抱く人がほとんど。選手や球団関係者に定義を聞くと「体調や体の状態、感覚が悪い時に使うのでは」との声が大勢を占めるが、それなら「体調不良」でいいはず。そのケースでない場合に用いられるのがこの「コンディション不良」なのだから難解極まりない。

実際、選手の体を日々管理するトレーナーらに聞いても「正直なところ正確にコレ、というものはない」という。にもかかわらず、なぜこの言葉が昨今の球界内で多用されるようになったのか。

コーチ経験のある球界OBは「結局のところ、選手にも球団にも都合がいい言葉なのでしょう」とこう続ける。

「『体調不良』というと病名や症状などを公表する必要が出てきますが、仮に選手個々の不調や都合による抹消などの場合、何らかの理由をつけなければその選手の体裁を保てない場合もある。そんな時に『コンディション不良』と言っておけば、選手も格好がつくし何となく周囲も納得するわけです。まれに体調不良なのか、単に状態が上がらないのか本当に分からないケースもありますが、最近の『コンディション不良』は選手をファームに落とす際の理由付けになりつつある。個人的にはわざわざコンディション不良という曖昧な言葉を使う意味はないと思うのですが…。これも時代の流れというか選手を気遣う球界のトレンドなのでしょう」

時代に合わせ適切な言葉や表現を使うのは当然のこと。ただ、聞けば聞くほどモヤモヤ感が募る「コンディション不良」。このまま球界に定着するのだろうか。個人的には誰もが納得する表現を使った方が周囲も選手も良い気がするのだが…。

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