山本由伸のシーズン中の復帰はあるのか 「１０月のプレーオフに最適な状態になる」＝米報道

復帰時期が注目される山本由伸（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

ケガからの早期復帰を目指しているドジャースの山本由伸投手（２５）が２１日（日本時間２２日）、現在の心境を明かした。先週から約６０メートルのキャッチボールを再開させ「痛みや違和感はない」と順調なリハビリをアピールしたが、復帰時期となると「まだ試合のレベルには近くないと思うが不安なく投げられている。順調だとは感じている。試合で投げられないのはとても悔しい。その気持ちをリハビリに持ち込むことでできるだけ早く復帰したい」と話した。

３月にソウルでの開幕シリーズでデビューし、１４試合で６勝２敗、防御率２・９２の好成績を残しているが、６月１５日のロイヤルズ戦で右腕に張りを訴えて２回途中に緊急降板。右肩腱板を痛めて６０日間の負傷者リスト入りとなった。当初「そんなに時間はかからない」としていたものの、すでに１か月以上が経過し、ロバーツ監督も「長期的な視野で健康になることが重要。もし復帰したら間違いなくインパクトのある選手になる」と長い目で見守っていく考えでいる。

シーズン中の復帰を目指すとはいえ、米メディア「ＥＳＰＮ」のアルデン・ゴンザレス氏は「山本の状況は極めて不透明だ。５週間の休養でまだブルペン投球をしていない」と疑問を投げかけ「ＣＢＳスポーツ」はさらに慎重を期する可能性を指摘している。「山本は８月１５日まで故障者リスト入りできるが、ドジャースはその時点での復帰を想定していないようだ。チームはグラスノーとカーショーの２人を復帰させる予定で、山本が最終的に復帰するまでこの２人で投手陣を安定させることを期待している。山本が１０月のプレーオフが始まるころに最適の状態になっていることを確実にする」とポストシーズンでの〝完全復活〟の見通しを伝えた。