北朝鮮選手団がパリ五輪出場へ〝厳戒入国〟で韓国メディア「諜報作戦を彷彿」

パリのシャルル・ド・ゴール空港（ロイター）

パリ五輪に出場する北朝鮮代表選手団が２１日、厳戒態勢でフランスに入国した。

前回大会の東京五輪は新型コロナ禍などを理由にボイコットした北朝鮮。今大会は８年ぶりに五輪の舞台に復帰した。

韓国メディア「スポーツタイム」は、注目を集める北朝鮮選手団が入国する様子を報道。「〝諜報作戦を彷ふつ〟北朝鮮選手団がパリ到着…８年ぶりのオリンピック復帰」と題して特集した。

「諜報作戦を彷ふつとさせる迅速な動きで、韓国取材陣の接近を遮断した北朝鮮選手団は、直ちに五輪選手村に向かった。２０日午前、平壌順安国際空港を出発した北朝鮮選手団は、中国北京を経由して２１日にフランス・パリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着した」と説明。その際の異例の対応をこう強調した。

「出迎えた北朝鮮関係者４人が突然、散らばった。北朝鮮選手たちは別のゲートから出て、フランス警察が韓国取材陣の北朝鮮選手団への接近を阻んだ。韓国取材陣のパスポートを検査する警察もいた。朝鮮―フランス親善協会の会員たちも、バスに上がった北朝鮮選手たちの姿を遠くから眺めて見るだけだった」。韓国を中心に大挙詰めかけた報道陣をまくために、北朝鮮選手団がかく乱作戦に打って出たというわけだ。

不気味なムードを漂わせる北朝鮮選手団。パリ五輪でどのようなパフォーマンスを見せるのか注目が集まる。