【阪神】岡田監督が球宴メンバーに気配りの〝酷暑対策〟 試合前練習を簡略化へ

オールスターでセ・リーグを率いる阪神・岡田監督

阪神・岡田彰布監督（６６）は「マイナビオールスターゲーム２０２４」第１戦（２３日、エスコン）で全セの指揮を執るため、２２日に伊丹空港から空路で札幌入りした。

５月に行われた開催要項発表会で村上（ヤクルト）の４番起用こそ早々と明言していたものの「他の打順は」との問いに「まだ決めとらん。今から機内で考えるわ。ほれ」と口にし、無造作に尻のポケットに突っ込んでいたメンバー表を報道陣に披露。ひと笑いをゲットした後、機上の人となった。

この日、球団の所在地・兵庫県は最高気温が３４度まで上昇。空港に到着した時点で虎将は「あっつう…。何やこれもう」とゲンナリ顔全開だった。「今日も高校野球やっとるんやろ？ 大変やなあ。そんなんオマエ、（大阪地方大会が行われている）南港（中央球場）なんて人工芝やで。大変やろ」と高校球児たちに思いをはせた。

第１戦のエスコンフィールドは屋内球場であるため、暑さの心配をする必要はさほどない。問題は翌２４日に神宮球場で行われる第２戦だ。ナイターとはいえ、当日の東京の最高気温は３５度まで上昇することが２２日時点で予想されている。同球場は照り返しが厳しい人工芝。１９日に行われたヤクルト―ＤｅＮＡ戦ではナイターだったにもかかわらず、ＤｅＮＡ先発のジャクソンが４回途中に熱中症で緊急降板するアクシデントに見舞われていた。

慣例として昨季の優勝チームである阪神からは、試合前練習のノッカー要員として筒井外野守備走塁コーチが球宴に派遣される。しかし、岡田監督は「筒井にシートノックなんかさせへんよ」と球宴での試合前練習を簡略化させるプランを明かす。第２戦は午後６時３０分開始だが、試合前練習は暑さが厳しい昼下がりから夕方にかけての時間帯に行われる予定となっているためだ。

今季のセ・リーグは首位の巨人から４位・阪神まで４チームが３・５ゲーム差内にひしめく大混戦。２日間限りとはいえ、他球団から預かった大切な看板選手たちに何かが起これば大変なことになってしまう。

経験豊富で思慮深い１２球団最年長指揮官らしい配慮。とはいえ、ここまで異常な暑さとなると、もはや「危機管理」と言えそうだ。