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【U―23】パラグアイに爆勝 武田修宏氏はエースFW細谷真大の先制〝アシスト〟を評価「体の強さが光った」

東スポWEB / 2024年7月25日 6時4分

先制ゴールを決めた三戸舜介(中央)に抱きつく斉藤光毅(右)と細谷真大

〝ボルドーの衝撃〟だ。パリ五輪のサッカー男子日本代表が24日(日本時間25日)、1次リーグD組初戦のパラグアイ戦(ボルドー)で5―0と歴史的爆勝を飾った。2得点のMF三戸舜介(21=スパルタ)らが次々と躍動。元日本代表FW武田修宏氏(57=本紙評論家)は、エースFW細谷真大(22=柏)の働きぶりを高く評価した。一方で〝マイアミの奇跡〟の二の舞を避けるべくゲキも飛ばした。

開会式の前に先陣を切った大岩ジャパンが世界に衝撃を与えた。前半19分、左サイドでMF斉藤光毅(ロンメル)からDF大畑歩夢(浦和)へつなぐと、最後は折り返しを受けた三戸が狙いすましたシュートでゴールに突き刺して先制に成功する。

直後の前半25分に相手のMFウィデル・ビエラがFW平河悠(ブリストル・シティー)の右足を踏み付ける危険なプレーで、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)が介入した上で一発退場。相手が10人となったことで、日本はさらに攻勢を強めていく。後半18分に三戸が今度はヘッドで追加点を挙げると、集中力が切れたパラグアイを相手に日本はゴールラッシュ。24分にMF山本理仁(シントトロイデン)、そしてFW藤尾翔太(町田)も36、42分と立て続けに2得点を決める。

守っては、守護神のGK小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)が再三にわたって好セーブを連発し、イレブンを鼓舞しながらチームにリズムをもたらした。攻守ともに完璧な内容で、ブラジルやアルゼンチンを押しのけて南米予選を1位通過してきた強豪パラグアイを5―0という衝撃的なスコアで撃破した。

日本サッカー史に残る大勝劇に武田氏も「三戸は落ち着いてシュートを決めていた。誰と言うより、みんなよかった。本当に集中していたし、サイドからの攻撃も素晴らしかった。チームとしてのコンセプト、戦術理解度がしっかりしていた」と、イレブンや大岩剛監督らスタッフも含めチーム全体を称賛した。

特に強調したのが、エース細谷のいぶし銀の働き。「細谷の体の強さが光った。南米は1対1でフィジカルが強いが負けてなくて、起点にもなっていたし、1点目も細谷の動きで〝アシスト〟したと言えるものだった」。先制点の場面で、三戸のシュートを防ぎにいった相手DFを抑えつつシュートコースをしっかり作った細谷のプレーは、華やかさこそないが勝敗を分けるビッグプレーだったというわけだ。

理想的な形で金メダルロードへ第一歩を踏み出した大岩ジャパン。だが武田氏はここから先の戦いが難しいと強調する。「初戦で最高の出来で120点だったから、逆に今後の試合は難しいかもしれない。大勝の後はメンタル的にも持っていき方は簡単ではない。しかも、この組は3月に日本が負けているマリが強いし、イスラエルも欧州の大会を勝ち抜いて強い。まだまだ油断はできない」と勝ってかぶとの緒を締めるよう求める。

さらに「マイアミの奇跡もそうだったけど、1戦目にいい勝ち方をして決勝トーナメントに進めなかったこともあるから」。1996年アトランタ五輪の初戦で日本は優勝候補ブラジルを撃破して大フィーバーを巻き起こしたが、1次リーグ敗退に終わった。その失敗を繰り返さないためにも、歴史的勝利から気持ちを切り替えることが重要だ。

慢心なく進んだ先に、おのずと悲願の金メダルが見えてくる。

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