【名古屋場所】貴景勝が大関陥落 ２場所連続負け越し「自分のダメなところがあるから負けた」

８敗目を喫した貴景勝

大関陥落だ。大相撲名古屋場所１３日目（２６日、愛知県体育館）、カド番の大関貴景勝（２７＝常盤山）が横綱照ノ富士（３２＝伊勢ヶ浜）にはたき込まれて８敗目。２場所連続負け越しで、秋場所での関脇転落が決まった。

取組後に貴景勝は「負けは負けです。自分の相撲を取り切ることを考えていた。自分のダメなところがあるから負けたし、そこはしっかり理由がある」とうつむいた。

在位３０場所目で、今場所は歴代ワースト３位に並ぶ９度目のカド番だった。貴景勝は２０１９年秋場所以来の関脇転落となる。「強いやつは大関にいるし、もしくは上にいく。弱いものが（大関から）落ちるべきだと思います」と険しい表情で語った。

夏場所は持病の首痛のため途中休場。慢性化している首のケガについては「みんなどこかしら痛いし、自分だけがケガしているわけではない。それは、何の理由にもならない。それを含めて自分の力が一切通用しなかった」と苦悶の表情を見せた。

１４日目は大関琴桜（佐渡ヶ嶽）との一番。貴景勝は「１５日間、今までやってきたことをやるだけ。まだ場所中なのでしっかり。今後の進退は？ まだ先のことは…。またちょっと考える」とだけ語った。

次の秋場所で１０勝以上を挙げれば大関に復帰できるとはいえ、今場所以上にハードルは高い。果たして、貴景勝は看板力士の地位を取り戻せるのか。