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【パリ五輪】地球規模の〝豪華コラボ〟で平和訴えた開会式 厳戒態勢の4時間も…市民は熱狂

東スポWEB / 2024年7月27日 8時15分

セーヌ川に架かる橋には、多くの見物客が詰めかけた

真夏の祭典がスタートだ――。パリ五輪の開会式が26日(日本時間27日)、市中心部を流れるセーヌ川などで行われた。約32万の観衆が川岸や客席で見守る中、日本選手団は旗手でフェンシング女子サーブルの江村美咲(25=立飛ホールディングス)ら180人が参加。約6キロにわたって船でパレードした。注目の聖火は国の枠組みを超えたレジェンド戦士たちでリレー。聖火台が空に舞う〝ビックサプライズ〟が起こるなど、初もの尽くしの4時間だった。

厳戒態勢の式典は大きなトラブルなく幕を閉じた。夏季五輪では初めてスタジアム外にて開会式を実施。かねてテロ対策が叫ばれていたが、同日早朝に高速鉄道TGVの3路線で人為的な火災が発生した。さらなる攻撃に懸念が高まっていたものの、警察や憲兵隊約4万5000人を投入。スナイパーが建物の窓まで気を配るなど、テロ対策に細心の注意を払った。

開会式への注目度は高く、セーヌ川やトロカデロ広場などに設置されたスクリーンを見た観客から大歓声が響いた。この光景にパリ在住の日本人男性は「チケットがないので客席には入れなかったけど、セーヌ川の近くまで行ったら人が本当にすごかった。すごい盛り上がりだった」と大興奮。開会式前から雨が降っていたが、多くの市民、観光客らが雰囲気を堪能した。

聖火は世界のレジェンドアスリートたちでつないだ。冒頭に登場したサッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏が再び姿を現すと、トロガテロ広場からは「ジダンコール」が沸き起こった。トロガテロ広場にいた一部の選手、関係者はジダンを走って追いかけ、ハイタッチをかわす場面も。ジダンはテニス男子のラファエル・ナダル(スペイン)に聖火を渡し、テニス女子のセリーナ・ウィリアムス(米国)、男子陸上のカール・ルイス(米国)らが聖火を持って船でセーヌ川を移動した。

その後はバスケットボール男子のトニー・パーカー(フランス)らがルーブル美術館前の広場に聖火を運び、最後は柔道男子で五輪2連覇のテディ・リネール(フランス)らが聖火台に点火。気球のような形の聖火台は聖火がともされた後に、カナダ出身の歌手セリーヌ・ディオンの「愛の讃歌」に乗せてゆっくりと空に運ばれた。

五輪は「平和の祭典」と称されるも、ロシアによるウクライナ侵攻や中東の戦禍などで世界が分断されている。パリ五輪は「広く開かれた大会」をスローガンに、世界各国のアスリート、ダンサー、歌手などが出演。地球規模の豪華コラボレーションで、平和の重要性を訴えた。

パリで五輪が開かれるのは100年ぶり3度目。アスリートの活躍を通じ、スポーツで世界を1つにすることはできるか。

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