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特大32号も空砲…孤軍奮闘の大谷翔平 「なおド」状態と化したドジャースの現実

東スポWEB / 2024年7月28日 21時41分

大谷翔平は特大32号を放ったが…(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャース・大谷翔平投手(30)は27日(日本時間28日)の敵地アストロズ戦に「1番・DH」で出場し、超特大の32号ソロを含む2安打、2四球4出塁で存在感を放った。8回には自己最多に並ぶ今季26個目の盗塁に成功。なお、チームは継投が裏目に出て6―7のサヨナラ負けを喫した。

本人も大満足の一発が飛び出したのは3回だった。打球速度191キロ、飛距離135メートル。圧巻の特大アーチで詰めかけたファンを魅了した。6回には左前適時打を放ち、3試合連続のマルチ安打をマーク。この日2つ目の四球で出塁した8回には、すかさず二盗を決めた。

ファンにとってはどこか見覚えのあるような展開だっただろう。潮目が変わったのは5点リードで迎えた6回。ロバーツ監督は、二死一、三塁となった場面で好投してきた新人左腕のウロブレスキに代えて、元守護神のフィリップスに火消しを託した。だが、結果は完全に裏目に。開幕からブルペンを支えてきた右腕は4者連続タイムリーを浴びて4点を献上。流れを手放す形となった。8回にド軍はビジオの一発で追加点を奪うも、その裏に4番手・ハドソンが2点を失い同点。悪い流れのまま9回にトライネンがサヨナラ弾を浴びて試合は決した。

MLB公式サイトも悔やまれる継投策に着目。試合後のロバーツ監督の釈明を伝えた。「ウロブレスキがメジャーで6回まで投げるのは初めてだった。彼は全力投球したが、今夜は空振りがほとんどなかった。エバン(フィリップス)を起用して火消しをするいい機会だと思った。(結果的に)うまくいかなかったが…」

指揮官にとっては悩み抜いた末の継投だった。長期離脱となった山本由伸ら先発陣に故障者が続出。そのシワ寄せは必然的にリリーフに及ぶ。投手陣の台所事情は苦しく、100試合以上を消化し、今後さらに疲労が蓄積する時期を迎える。先月まで安定感抜群だったフィリップスの今月の防御率は11・42。それでも実績と経験に頼らざるを得ない切迫感がロバーツ監督にあったのは確かだろう。

大谷の孤軍奮闘――。昨季まで所属したエンゼルスでは、大谷が投打でけん引する中、投手陣の不振や乱調、勝負所の弱さが露呈して終盤にひっくり返される展開が散見された。ファンの間で「なおエ」(「なおエンゼルスは敗れました」の略語)と定着した現象が、いま西の名門・ドジャースでも似たような光景が広がり始めた。実際、SNSなどではすでに「なおド」と落胆するファンの声であふれている。

攻撃陣はベッツが故障離脱中で、フリーマンが家庭の事情で欠場が続いている。投打にシーズン序盤の安定感はない。トレード期限は現地30日。手っ取り早く「なおド」を解消する手だては緊急補強しかない。ワールドチャンピオンを目指すドジャースが正念場を迎えている。

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