【大相撲】横審・山内委員長が貴景勝の関脇転落に「かなり由々しき問題」 公傷制度復活に含み
東スポWEB / 2024年7月29日 21時1分
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が29日、東京・両国国技館で開催。山内昌之委員長(東大名誉教授)が2003年に廃止された公傷制度の再検討について、議論が行われたことを明かした。
大相撲名古屋場所(愛知県体育館)で9度目のカド番だった大関貴景勝(常盤山)が負け越して、秋場所での関脇転落が決定。夏場所(両国国技館)の関脇霧島(音羽山)に続き、2場所連続で看板力士が番付を落とすことになった。山内委員長は「これはかなり由々しき問題だと思う。大関の地位は軽々しいものではない。大関が最高位の時代もあったわけで、ほとんど横綱に準じる」と厳しい見解を示した。
しかし、貴景勝は慢性的な首痛が原因で夏場所を途中休場。霧島も首のケガが原因で夏場所を7日目から休場していた。
こうした背景もあり、山内委員長は「今日の横審でも話題になったことで、土俵上における力士の負傷、その他に基づくアクシデントをどのようにして考えるか。いわゆる公傷制度に関わる問題をもう一度、本格的に考えないと。大関になって次に横綱を狙えるポジションの力士たちも、実はケガや無理をしていることがある。その結果としてあれほど強かった貴景勝、霧島あたりが今日同じ状況にあるとの見方もしないといけない」と私見を述べた。
かつての公傷制度では本場所で負傷して途中休場した場合、翌場所は全休しても同じ地位にとどまることができた。しかし、仮病で制度を悪用する力士もいたため廃止された。
山内委員長は「(議論の中で)性善説、性悪説という言葉を使った委員もいた。制度があればどうしてもそれに頼って、なんとか急場をくぐり抜けたいと働くのも人間。スポーツマン、力士もその例から免れない面も理解しないといけない」との見方を示しつつ、旧制度の問題点解消を目指して「そうした資料やデータを集めて、客観的な問題解決の準備にあたってもいい時期がきたのではないか」との考えを明かした。
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