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〝うなぎ弁当〟の集団食中毒で1人死亡 しっかり加熱するのにナゼ? 意外と多い食中毒事例

東スポWEB / 2024年7月29日 23時47分

うなぎのかば焼き(写真はイメージです)

土用の丑の日だった24日から25日にかけ、神奈川・横浜市の京急百貨店に入る飲食店「日本橋鰻伊勢定」で販売された「うなぎ弁当」「うなぎ蒲焼き」を食べた客計130人が下痢や嘔吐などの食中毒を起こした。症状を訴えた人のうち90代女性が死亡した。

横浜市保健所は、飲食店経営会社「伊勢定」に店舗の、京急百貨店に調理場などの営業禁止処分をそれぞれ出した。

伊勢定と京急百貨店によると、販売1761個のうち、7月28日午後8時時点で計147人の健康被害の申し出があり、そのうち1人がその後亡くなった。保健所の調査の結果、原因は黄色ブドウ球菌と判明したという。

うなぎのかば焼きは蒸して、焼いて、タレを塗って焼くなど、十分に加熱する食品だが、意外に食中毒事例がある。

飲食店関係者は「今回は黄色ブドウ球菌だから、焼き終わったかば焼きを手に傷のある人が素手で串から抜いたり、切ったり、盛り付けたりして、弁当なのでその後に常温で数時間放置した可能性が高いです。黄色ブドウ球菌は、健康な人の皮ふやのどに存在しますが、調理人の手や指の傷口が化膿している場合には菌がたくさんあります」と指摘する。

黄色ブドウ球菌自体ではなく、菌が産生するエンテロトキシンという毒素が食中毒を起こすが、この毒素は100度で30分加熱しても分解されないという。

また、2019年には長野県で、うなぎのかば焼きを使ったうなぎ弁当を食べた35人がサルモネラ属菌食中毒になった例がある。18年には愛媛県で299人が同食中毒になった例もある。

養殖うなぎはエサの魚粉などから、腸管などがサルモネラ属菌に汚染されていることがある。うなぎをさばいた手を洗わずに、焼いた後のうなぎを触るなどすると、サルモネラ属菌を広げることになるという。

かば焼きになった後に何らかの菌を付着したものが、常温で数時間放置されると、食中毒が発生する可能性が高まるようだ。

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