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前田日明氏がメイウェザー戦前から感じていた朝倉未来の衰え 「客寄せパンダになるな」と休養の勧め

東スポWEB / 2024年7月30日 5時18分

前田日明氏

このまま引退でいいのか。〝格闘王〟前田日明氏(65)が、28日の格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN.3」(さいたまスーパーアリーナ)で平本蓮(26)に敗れた朝倉未来(32)に緊急メッセージだ。未来は138秒の惨敗劇から一夜明け、自身のユーチューブで「いったん格闘技を引退させていただきます」と表明。アマチュア格闘技「THE OUTSIDER」を主宰し、〝路上の伝説〟を世に送り出した格闘王の見解は――。

大きな注目を集めた平本との遺恨決着戦で、未来は左の強打から連打を浴びわずか138秒でTKO負け。前田氏は「想定していた最悪の展開だったね。一発一発のハンドスピードと、アイツ特有の思い切りの良さがないんですよ。(未来と海の)朝倉兄弟が先天的に持っていた反応の良さも全然なかった」と衝撃の一戦を振り返る。

未来の最近の試合と平本の仕上がりを見て、未来が苦戦する予感があったという。「下手を打つとハンドスピードの遅いパンチに踏み込まれてカウンター打たれてっていうのがあるんだろうなって思ってたら、その通りになっちゃったね。あるとしたら2ラウンド(R)目かなと思ってたけど、1Rのポイントの取り合いのどさくさでやられちゃった。打ち合いは未来は才能的な部分もあって自信を持ってるんだけど、体が動かなくてやられちゃったね」

未来の〝衰え〟はいつごろから見えていたのか。前田氏は「『(2022年9月の元世界5階級制覇王者フロイド)メイウェザー戦で壊された』みたいなことをよく言われるんだけど…。その前からちょっとそういう面が年齢とともに感じたから、神経系のトレーニング勧めたんだよ。反応が良くなるのでね」と明かす。昨年11月のYA―MAN戦でKO負けを喫した後にも同様の助言を授けたが、聞き入れられた様子はなかったという。

RIZINの榊原信行CEOは「このまま終わってほしくない」と現役続行エールを送っていたが、未来は29日に引退を発表。この状況に前田氏は「ああいう重いダウンを2試合続けて受けたってことはしばらくやっちゃダメだね。最低1年、2年くらいはゆっくり休んでやらないと。客寄せパンダで集金マシンの未来に何とか残ってもらいたがってるけど、そんなのダメでさ。言葉に乗っちゃってやると、未来はパンチドランカーで今後の人生のいい時間を全て失っちゃうね」と苦言を呈しつつ〝休養〟を勧めた。

その一方で本人の意思が固いのであれば引退という選択肢にも理解を示す。「未来の今の頑固な部分が残っている限りは、辞めた方がいいと思う。誰の言うことも聞かないしさ。誰かに何か言われるのが嫌なんだよね。変なトラウマがあるようなんだけど…仕方ないね。才能は確かにピカ一のものがあるんですよ、今まで見てきたどの選手よりも。だけど才能におぼれて才能で自滅したって感じだね」という。

もちろん格闘家のみならずインフルエンサーとして絶大な影響力を持ち、格闘技人気を再興させた功績は揺るがない。「基本的にはありがとうございますだよ。いろんな意味でね。今はとりあえずゆっくり休まないとダメだよって。格闘技が好きな人間だから、現役の選手をやらなくても何年か過ごしてコップから水があふれ出したら、その時は本人の気持ちでやってみてもいいし。金に目がくらんだプロモーターに惑わされて、自分の人生をふいにしないように気をつけてほしいね」。格闘家人生の原点から見つめてきた師匠の言葉は、未来の胸にどう響くのか――。

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