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【体操】橋本大輝は「死ぬ気でやります」と涙…男子団体ミラクル金を呼んだ主将・萱和磨の〝前日発言〟

東スポWEB / 2024年7月30日 7時17分

金メダルを胸に、表彰台で君が代を歌う(左から)橋本大輝、萱和磨、岡慎之助、杉野正尭、谷川航

チーム一丸で奇跡を起こした。パリ五輪の体操男子団体総合決勝(29日=日本時間30日、ベルシー・アリーナ)は、東京五輪銀で予選2位の日本が259・594点で金メダルを獲得。ライバルの中国を下し、2大会ぶり8度目の優勝を果たした。エースの橋本大輝(22=セントラルスポーツ)が本調子でない中、日本を頂点に導いたのは前日に開催された〝涙のミーティング〟だった――。

日本は2種目目のあん馬でエース橋本が落下。最後の鉄棒を残して首位に立つ中国と3・267点の大差だった。

逆転は不可能と思われる状況だったが、中国選手が2度も落下するまさかの事態に。直後の橋本は、難度を落とした演技を選択し、14・566点でまとめて大逆転で頂点の座を勝ち取った。日本のエースは「みんなに助けられた金メダル。この4人がいなかったら絶対取れなかったし、僕もこの4人のおかげで最高の演技を出すことができた」と、しみじみ語った。

「チーム一丸」「諦めない気持ち」が実を結んだ。男子の水鳥寿思監督は「予選をやって中国が上だったし、大輝も完全な状態ではない。苦しい展開になるのは分かっていたが、最後まで諦めずにやることが大事だと思っていた。序盤で大輝の落下があって、戻ってきたときは落ち込んでいたけど、まだわからないという気持ちを最後まで選手が持ち続けてくれた」と選手をたたえた。

スポーツにおいて、よく目にする2つのフレーズだが、実行するのは簡単ではない。それを可能にしたのが前日のミーティングだった。水鳥監督は「(主将の)萱(和磨)選手は精神的支柱であって、彼が発揮したリーダーシップは大きくて、昨日(28日)のミーティングで『2番は嫌だ』と言って、チームを鼓舞してくれた」と明かす。

その萱は「予選の電光掲示版を見て本当に(2位が)嫌だった。それぞれミスがあったり、もうちょっとできた部分があった。諦めないで金メダルというところを(ミーティングで)再確認できた。選手みんなと話して、本当に吐き出して、そこでやっとチームとしての円がきれいな丸になったような気がして、心が軽くなった気がした」と説明した。

萱の強い思いに、その場で「死ぬ気でやります」と涙ながらに語ったというエースは「ラストミーティングで、みんなのために戦いたい、みんなで金メダルを取りたいって心の底から思えた」。気合を入れるため、自らチームメートやスタッフに「ちょっと弱めに背中を叩いてください」とお願いしたが「思いだけ強めと言ったけど、一番強かったのは萱選手。みんなにありがとうと言いたい」と笑みを浮かべた。

そんな橋本は、かねて「団体の金が一番うれしい。5人で取って、そのうれしさを5人で分かち合えるので。個人総合の金もうれしいけど、なんか1個物足りない。(内村)航平さんにも『一番難しいよ』と言われたからこそ『じゃあ取ってやる』という強い思いもある」と明かしていた。

これで絶対的エースとして君臨してきた内村氏に、胸を張って金メダルの報告をできそうだ。

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