【柔道】永山竜樹〝世紀の大誤審〟が起きたワケ「海外はスポーツ感覚」「帯で縄跳びすることも」
東スポWEB / 2024年7月31日 5時41分
パリ五輪柔道男子60キロ級で銅メダルを獲得した永山竜樹(28=SBC湘南美容クリニック)が、準々決勝で対戦したフランシスコ・ガリゴス(スペイン)に「待て」のコールの後も絞め続けられ、意識を失い一本負けとなった一戦が物議を醸した。この騒動はなぜ起こったのか。柔道審判の国内・国際ライセンスを持つ関係者は、日本と海外の審判員に対する指導法や柔道に対する考え方に違いがあると指摘した。
問題の場面について同関係者は「『待て』は選手に聞こえるように大きな声で言わなければならない。会場がうるさく聞こえていなかった可能性もあるが、それでも離さなかったら、相手をタッチしてでも止めなければいけない」と説明した。
主審を務めたのはエリザベス・ゴンザレス氏(メキシコ)。同関係者は「日本では(こうした判定は)あまりない。日本の審判は委員長がきめ細やかに指導する。あのような絞め技は危険な状態なので、一番大切に教わる」と、日本と海外の違いを明かした。
異なる点は指導法以外にもあるという。「柔道の価値観が違う。日本は勝ち負けも大切だけど、それより教育という部分が強い。海外はスポーツ感覚なので、極端な話、帯で縄跳びすることもあるかもしれない」(同関係者)と言及した。
今回のような後味の悪い試合が起こらないためにはどうすれば良いのか。同関係者は「繰り返しの教養が大事」と指摘する。「今回がミスジャッジかどうかはわからないが、動画などでの検証はしっかりやるべき。IJF(国際柔道連盟)も全柔連(全日本柔道連盟)もやってはいるけど、さらに徹底した方がよいのでは」と提言した。
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