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【体操】宮田笙子から託されたヘアピン着用…奮闘の女子団体「5人で戦っているつもりで演技をしていた」

東スポWEB / 2024年7月31日 7時12分

8位で演技を終えた女子代表。左から岸里奈、中村遙香、岡村真、牛奥小羽

エースの分まで戦い抜いた。パリ五輪の体操女子団体総合決勝(30日=日本時間31日、ベルシー・アリーナ)が行われ、予選5位の日本は、159・463点で8位に入った。大会前に主将の宮田笙子(19=順大)が飲酒と喫煙で出場を辞退。他チームが5選手でメンバーを組む中で4人での戦いを強いられた。まさかの事態にも各選手は、宮田の思いを胸に躍動。チーム内からは大黒柱の復活を願う声も上がっている。

チームの心は一つだった。大会前のインタビューで「五輪でみんなを引っ張りたい。一番の明確な目標は『メダル』」と意気込んでいた大黒柱の宮田は、花の都に降り立つことができなかった。突然の離脱劇に岡村真(相好ク)は「大丈夫かなという不安とかもあった」と語ったものの、28日(同29日)の予選を5位で通過。この日の決勝は最初の平均台で中村遥香(なんばク)が落下するも、最後まで懸命に戦い抜いた。

団体の出場選手たちは、事前合宿地のモナコで宮田からプレゼントされたヘアピンを着用。さらにこの日の入場シーンは、宮田の床運動のフィニッシュポーズを再現した。チーム最年長の牛奥小羽(日体大)は「やっぱり5人で戦っているというのを忘れずに、しっかりとやりたいという思いを込めて、笙子の印象的な床のポーズをやろうと。『笙子の何かのポーズをとれたらいいね』と話していた。人数的には4人だけど、みんながみんな5人で戦っているつもりで演技をしていた」と狙いを説明した。

選手の気持ちは日本協会の田中光女子強化本部長にも伝わっていた。「お姉さん(宮田)にアドバイスをもらったり、引っ張ってもらった思いがあるのだと思う。その思いがあるので、今回は4人で戦ったけど、5人で戦うつもりで(入場時の)ポーズもしたんじゃないかな。(予選時の)体操協会のポーズが話題になっていて、体操らしいポーズを考えている途中で、彼女らがこれ(宮田の床運動のフィニッシュポーズ)がいいという話になった。入場の時は、ほほ笑ましいなと思った」と振り返った。

かねて宮田が口にしてきた1964年東京五輪以来となる団体でのメダルには届かなかった。五輪の舞台も経験できなかったが、田中女子強化本部長は宮田の復活を熱望している。「まだ協会の方と話はしていないが(19日の)記者会見のところで(藤田直志)会長が『サポートする』と話をしていたと思う。私たちとしても『また体操に戻ってきてね』と約束をして帰国している。そういった意味では、体操に戻ってきてもらいたいし、活躍してもらいたい」とエールを送った。

9月で20歳を迎える宮田は、23歳で2028年ロサンゼルス五輪を迎える。今大会出場した4選手の平均年齢も17・5歳と若く、全員の伸びしろは十分にある。宮田自身も大会前「パリ五輪で終わろうとは思っていない」と語っていた。今から4年後、仲間たちの思いに報いる日は来るのか。

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