大谷翔平ドジャース新加入の右腕は「事故物件」か ヤンキースが直前に撤退していた！

まさかの事故物件！？（ロイター）

ＭＬＢのトレード期限が３０日（日本時間３１日）終了し、大谷翔平投手（３０）が所属するドジャースはタイガースから先発右腕ジャック・フラーティ（２８）、ブルージェイズからケビン・キーアマイヤー外野手（３４）を獲得した。

フラーティは今季１８試合に先発し、７勝５敗、防御率２・９５をマーク。キーアマイヤーは８１試合の出場で打率１割９分５厘、４本塁打、１８打点だが、ゴールドグラブ賞を受賞している守備の名手として知られる。とりわけ、カージナルスで２０２０年から２年連続で開幕投手を務めているフラーティの加入は山本由伸、ビューラーらが故障離脱している先発陣の強化につながる補強となった。

ところが、この右腕について気になる裏話が報じられた。米メディア「ジ・アスレチック」の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏によれば、フラーティは当初、ヤンキースと契約することで合意していたが、医療記録に対する懸念からヤンキースが撤退していたという。

「フラーティはドジャースではなく、ヤンキースに移籍することもできた。しかし、話し合いについて報告を受けた情報筋によると、ヤンキースはフラーティの医療記録を確認した後、フラーティとの予備的なトレード契約を撤回した」（ローゼンタール氏）。つまりは〝事故物件〟の可能性があり、ヤンキースが直前に手を引いたためドジャースにトレードされたという。

確かにフラーティは６回途中５失点で敗戦投手となった６月２８日のエンゼルス戦後に背中の不安でいったんローテーションを外れ、７月１２日のガーディアンズ戦で復帰。ローゼンタール氏によればその間、２回の注射を受けることを余儀なくされていたという。

ただ、復帰してからの３試合は２勝０敗で計１７回１／３を投げて４失点（自責３）の防御率１・５３と安定した投球を披露している。タイガースのスコット・ハリスＧＭも「フラーティは健康で、トレードされなければ木曜日にデトロイトで先発出場していただろう」と不安説を一蹴。渦中のフラーティは西海岸の新天地でどんな投球を披露するのか、目が離せない。