【新日本・Ｇ１】春夏連覇狙う辻陽太がボルチン・オレッグ下し２勝目「お前の力も貸してくれよ」

ボルチン・オレッグから２勝目をあげた辻陽太

新日本プロレス真夏の祭典「Ｇ１クライマックス」３１日山口大会のBブロック公式戦で、辻陽太（３０）がボルチン・オレッグ（３１）から２勝目をあげた。

デビュー１年３か月ながら驚異のポテンシャルを秘めるレスリングエリート・ボルチンのパワフルな攻撃に手を焼いた。マーロウクラッシュ（コーナーに飛び乗ってのフットスタンプ）を回避されると、強烈なショットガンドロップキックからバーディクトを狙われる。

これを何とか逃れた辻は、再びファイヤーマンズキャリーに担がれても必死に抵抗。ボルチンに助走なしのカミカゼを決められたが、カウント３は許さない。正調のカミカゼを阻止して着地すると、一撃必殺のジーンブラスターをさく裂させて３カウントを奪ってみせた。

バックステージでは「道場で１年間、ヤングライオンを３年半、そして海外で２年弱、それでやっと俺はここにたどり着いてるんだよ。お前はどうだ？ １年だか２年だか知らねえけど、すごいスピードだ。お前は俺よりもとんでもなくすげえってことだ」とボルチンを称賛。「でも俺はこの新日本を背負っていく覚悟がある。先輩に勝ちたい、それだけじゃねえんだ。俺はこの新日本を背負って、さらなる高みへと引きあげていく。なあボルチン、お前の力も貸してくれよ」と呼びかけた。

春の「ＮＥＷ ＪＡＰＡＮ ＣＵＰ」覇者として団体史上初の〝春夏連覇〟を狙い出陣したＧ１は、前半戦だけで早くも３敗。黒星先行という厳しい戦いが続くが、辻に焦りの色はまったく見られない。