【マリーゴールド】Ｓａｒｅｅｅ ＷＷＥ挑戦のジュリアに〝やり残した宿題〟託す

ジュリア(右)に〝宿題〟を託したＳａｒｅｅｅ

女子プロレス「マリーゴールド」のワールド王座を保持するＳａｒｅｅｅ（２８）が、世界最大のプロレス団体、米「ＷＷＥ」への移籍が確実なジュリア（３０）に〝やり残した宿題〟を託した。

７月３０日後楽園大会で２人は初タッグを結成。試合後にジュリアは「世界のプロレスに挑戦しにいきます」と表明し、１９日後楽園大会が日本ラストマッチになることが決まった。

ライバルの決断をＳａｒｅｅｅは「本当に行っちゃうんだなって、うるっとしましたね。短い期間だったんですがシングルマッチも実現して、自分たちにしかわからない絆で結ばれたと思う。ジュリアには世界で羽ばたいてほしい。私は日本で頑張るから、お互いに強くなって再会したいですね」と後押しする。

Ｓａｒｅｅｅも２０２１年３月にＷＷＥに入団し、サレイのリングネームでＮＸＴマットで活躍。ジュリアの「日本の女子プロレスを世界に広めてくる」という言葉が、自身が渡米前に口にした言葉と重なった。だが、Ｓａｒｅｅｅは２３年３月に契約満了で退団し、日本マットに復帰。志半ばでの帰国だった。

だからこそ「私は日本の女子プロレスを世界に広めることができなかったから、ここは本当にジュリアにやってきてほしいなと思いますね。行った者にしかわからないこともいっぱいあるし、選ばれた者しか足を踏み入れることができない世界だから、自分を信じて行ってきてほしい。ライバルとして、私が嫉妬するくらいの大活躍を期待しています」と願う。

ジュリアからは「日本の女子プロレス、マリーゴールドのことをよろしくお願いします」と任された。Ｓａｒｅｅｅは「私は所属じゃなく外敵なんですけど」としつつも「ジュリアが伝えたかったこと、教えたかったことを私だったら伝えられると思う」と約束する。

くしくも７月３０日の試合でＳａｒｅｅｅは「左橈骨遠位端（ひだりとうこつえんいたん）骨折」を負った。何の因果かジュリアが５月に負傷したのが右手の同箇所で、その復帰戦となった７月１３日両国大会のワールド王座戦で勝利したのがＳａｒｅｅｅだった。「同じ骨折というのも何かの意味があるのかな」。２人のライバル物語はまだまだ続きそうだ。