共産党・田村智子委員長 広瀬めぐみ議員の事件受け「岸田首相は何もしないのか」

追及した田村智子氏

日本共産党の田村智子委員長は１日に国会内で開いた定例会見で、〝秘書給与詐取〟疑惑で東京地検特捜部の強制捜査を受けた広瀬めぐみ参院議員について言及した。

広瀬氏は勤務実態がなかった公設秘書の給与を国からだまし取った疑いが持たれている。広瀬氏がだまし取った給与総額は２０２２年１２月から翌年８月にかけて４００万円にのぼるという。

田村氏は「広瀬めぐみ参院議員が公設秘書としていた人物に秘書としての勤務実態がなかったということが報道されています。これは公設秘書の給与をだまし取った詐欺事件という疑いがいよいよ濃厚となっており、これは議員辞職すべき事件となってきました」と述べた。

さらに選挙区内の有権者に秘書を通じて香典を渡したとされ、特捜部の強制捜査を受けて自民党を離党した堀井学衆院議員の公職選挙法違反事件には「公選法違反で議員辞職すべき事件。しかも『裏金が使われていたのでは？』という疑惑も濃厚になっていて、今日（１日）のしんぶん赤旗でも報道していますが、堀井議員は裏金５年間で２１９６万円、訂正された収支報告書２年分の裏金１０８６万円は、使途不明と記載されている。裏金を使われた疑惑が濃厚となっています」とした。

広瀬氏と堀井氏は特捜部による強制捜査の直後に自民党を離党届を提出し受理されている。

田村氏は「当事者がきちんと説明をし、かつ責任を取って辞職することは当然ですが、自民党でこれだけの問題が次々と起きている時に総裁たる岸田首相は何もしないのかということが問われているのではないか。裏金は違法には使われていないとまで、国会のなかで答弁してきたわけです。これらの問題に自民党として、調査をして説明をすべきではないのかということを求めたいと思います」と強調した。