【阪神】巨人フルボッコで「阪神ずくめ」の一日完結 渡辺謙もバース氏も〝アレンパ〟に太鼓判

セレモニーに参加した渡辺謙（左）とバース氏

セ３位の阪神は１日の巨人戦（甲子園）に９―２で完勝し、今季最長タイとなる７連勝。スイープに成功するとともに相手を首位の座から陥落させ、広島も含めた上位２チームに０・５ゲーム差と肉薄した。

まさに「阪神ずくめ」の一日だった。この日は本拠地甲子園の開場１００周年となるメモリアルデー。試合開始前には同球団ＯＢの吉田義男氏（９０）、ランディ・バース氏（７０）、藤川球児氏（４４）が顔をそろえた。そして相手の巨人ＯＢ・堀内恒夫氏（７６）、ヤクルトＯＢの荒木大輔氏（６０）らも招き、盛大なセレモニーが行われた。

その中でも桁違いの存在感を発揮したのは筋金入りの虎党としても知られる世界的俳優の渡辺謙。漆黒のスーツとシャツに身を包み、首に巻くネクタイはイエローという〝猛虎コーディネート〟が、ここまで完璧に似合う６４歳の「イケオジ」はこの世に２人と存在しないだろう。甲子園が超満員に膨れ上がった４万７１８１人もの大観衆を前に圧巻のパフォーマンスを披露し、ハリウッド俳優としての貫禄を見せつけた。

セレモニー終了後に行われた記者対応でも渡辺は舌好調。親交も深い岡田彰布監督（６６）に「秋はスケジュール空けておきますわ」と伝えたことを打ち明け、さらには「２月の時点で『今年はすったもんだするだろうな』とは思っていましたが、まあ来たなと」と待望の大型連勝にニヤリ。「今年も優勝できそうですか」の問いには「言うたらアカンがな」といなしたが「岡田さんは身近な存在でもあり、素晴らしい実績を持つ心から尊敬できる方」と口にし、その手腕に全幅の信頼を示した。

虎将の現役時代のチームメートでもあり「伝説の助っ人」として、球史にその名を刻むバース氏も「間違いなく、もう一度優勝する可能性は大きい。投手陣は素晴らしいですし、野手陣も奮闘している」と〝アレンパ〟へ太鼓判を押した。

この日は１３安打９得点の猛攻でＧ投手陣をフルボッコ。試合後の岡田監督も「今日が一番良かったな。後半戦に尻上がりに良くなっていくほうがええやんか」とニンマリ顔を隠せない。２年連続となる歓喜の秋がいよいよ現実味を帯びてきた。