【中日】反転攻勢へ ここで必要な石川昂弥の長打力「早く一軍に上げるべき」と宇野勝氏

待望論巻き起こる石川昂弥

セ５位の中日が１日のヤクルト戦（バンテリン）に３―２でサヨナラ勝ち。４位・ＤｅＮＡとのゲーム差を２・５に縮めた。

１点ビハインドの９回にカリステの同点適時三塁打と村松の決勝犠飛で試合をひっくり返し、劇的勝利を収めた。試合後の立浪監督は「カリステが同点の長打を打ってくれたのが大きかった。村松は追い込まれてから難しいスライダーを外野まで持っていった。ああいう打ち方を覚えて自信になると思う」とヒーロー２人を絶賛。球宴明けにいきなり阪神に３タテをくらったが、ホームでヤクルトに同一カード３連勝を飾ってチームのムードも一気に回復した。

連勝を伸ばし、８つある借金を早く減らしていきたいところ。そうした中、チームの勢いをさらに加速させるためにもＯＢやファンの間から噴出しているのが〝石川昂弥待望論〟だ。

プロ５年目を迎えた石川昂弥内野手（２３）は今季ここまで３９試合の出場にとどまり、打率２割９分１厘、１本塁打、８打点。７月１７日に登録を抹消されて二軍で調整中だが、この日はバンテリンドームで行われたウエスタン・阪神戦で２本のアーチを放つなど調子は上向き。それだけにＯＢで本紙評論家の宇野勝氏も「石川昂は早く一軍に上げるべき」と猛プッシュする。

宇野氏は「昂弥は二軍に落ちたときも調子自体は悪くなかった。中日は長打が打てる打者が少ないので、石川昂が大きいのを打てばチームのムードも変わってくる」と決定力不足の打線にポジティブな影響を与えることができると考えている。

「地元出身でスターの要素を持っているし活躍すれば（名古屋全体が）盛り上がる」とも続け、ドラゴンズの逆襲ムードを高める存在としても期待している。

「セ・リーグは抜けたチームがない。石川昂や岡林ら若い選手が活躍すれば中日も十分Ａクラスを狙える」（宇野氏）

石川昂は二軍でさらにアピールして早期一軍復帰となるか。今後に注目だ。