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【フェンシング】女子フルーレ団体が快挙の銅メダル パンダから虎に変身した東晟良が語っていた〝2つの夢〟

東スポWEB / 2024年8月2日 6時45分

快挙の銅メダル獲得に貢献した東晟良(ロイター)

【フランス・パリ1日(日本時間2日)発】日本の剣士が聖地で牙をむいた。パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体(グランパレ)3位決定戦が行われ、東晟良(共同カイテック)、上野優佳(エア・ウォーター)、宮脇花綸(三菱電機)、菊池小巻(セガサミー)の日本がカナダを33―32で下し、銅メダルを獲得した。フェンシングの日本女子が五輪で表彰台に立ったのは史上初めて。チームの偉業達成に貢献した東は、本紙に〝2つの夢〟を語っていた。

パンダが虎になった。コーチを務めるフランス人のフランク・ボアダン氏は2017年の就任当初から、日本チームを「かわいいパンダ」と表現。「強気でアグレッシブにやっていくことが大切。タイガーにならないとダメなんだ」と選手たちを鼓舞した。21年東京五輪を経験した東も「最初はずっと言われ続けていた」と振り返る。そこから〝肉食獣〟へと変貌し、昨年の世界選手権では銅メダルを獲得。そして今回は五輪の表彰台に上り、世界トップレベルのチームへ進化を果たした。

自国開催の東京五輪は初戦となった準々決勝で米国に敗戦。順位決定戦に回り、6位で大会を終えた。当時の心境を東は「すごい嫌な気持ちで終わってしまった。あんな失敗はもう繰り返したくない」と回想。今大会は7月28日に行われた個人戦の初戦で黒星を喫しながらも、団体戦に向けて「コーチが『このメンバーならいける』と自信をつけてくれた」。カナダとの戦いは終盤に1点差まで迫られても、最後まで気持ちで負けなかった。試合後には「今までメダルを目指してきたけど、東京の時も取れなかった。やっと自分がメダリストになれる、メダルにさわれるという喜びを感じた」と満面の笑みを浮かべた。

悔しさをバネに重い扉をこじ開けた東には、競技以外にも大きな夢がある。サッカーブラジル代表FWネイマール(アルヒラル)の大ファンで、22年カタールW杯の試合もチェック。「全部は長くて見られなかったので、ハイライトとかを見たりしていた。ちょうど大会とW杯がかぶってた時があったけど、その時は海外のホテルの中で、ネイマールのゴールシーンを見て感動していた」と明かし「かっこいいし、アスリートというところもいいし、サッカーもすごい。付き合いたいとかそういうのはないけど、本当にかっこいい」と熱弁を振るった。

ネイマールのファンになったのは、14年ブラジルW杯前後に日本のテレビ番組で出演していたことがきっかけ。「テレビを見て『かっこいい。この人』と思って、そこからファンになった」とにっこり。その上で「いつかtiamo(愛しています)と伝えたい。昔からそういう思いがあって、五輪で成績を残せば、ネイマールに会える可能性もゼロじゃないと思うので、それのためにも頑張りたい」と期待に胸を膨らませていた。

東京五輪のリベンジと、ネイマールへの愛で悲願のメダルを奪取。しかし、当の本人は満足していない。「ネイマールに会うなら金メダルじゃないとだめかな。パリ五輪の団体戦を戦って、金メダルを目指せるなと思った。だから4年後に金メダルを狙って獲得したい」と決意を新たにした。

2028年ロサンゼルス五輪は28歳で迎える。「恐ろしい。こうやって年を取るんだなと最近思っている」と苦笑いを浮かべるが、まだまだ伸びしろはたっぷり。〝2つの夢〟の実現へ、これからも剣を振り続ける。

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