【卓球】張本智和の勝者リスペクト発言が中国で大反響「純粋ないい子だ」「印象変わった」

試合終了直後に樊振東（右）と握手を交わす張本智和（ロイター）

パリ五輪の卓球男子シングルス準々決勝（パリ南アリーナ）で、世界王者の樊振東（中国）に３―４で敗戦した張本智和（２１＝智和企画）の言葉が中国で大反響を呼んでいる。

張本は第５ゲームで３―２と勝利に王手をかけたが、第６、７ゲームを取られた。中国で大人気選手の樊と、中国出身の両親を持つ張本の対戦とあって、この試合は中国でも熱視線が送られた。試合後、ウェイボーのトレンドには「張本智和」関連のワードがズラリ。２日も「張本智和はＴＷＩＣＥのファン」といった小ネタ情報までランキング入りした。

中でも張本のコメントの数々が注目を集めた。トレンド１位となったのは「張本智和は樊振東が金メダルを取ってくれたら自分にとっても慰めになると語った」というもの。ＷＴＴのＸ（旧ツイッター）が、試合後に誰が優勝するか問われた張本が「東京五輪で彼が馬龍に負けたのを見たけど、つらかったと思う。僕たちはこの試合で思う存分力を出したと思う。もし彼が金メダルを取ってくれたら、僕の負けの慰めになる」と発言したことを投稿。これがウェイボー上で引用され、高い注目を集めた。

また、張本が「彼の方が僕よりも優れていた」などと流暢な中国語でインタビューに応える様子や、樊を笑顔で祝福する様子が次々にトレンド入りし、勝者をリスペクトする姿が大反響となった。

中国にゆかりがあるが日本国籍を持つ張本には、これまでＳＮＳ上でも心無い発言やアンチの声もあったが、「尊敬に値する」「純粋でいい子なんだね」「みんなやっと張本が良い子だと分かったね。試合も素晴らしかった」「まだ若い。ロス五輪でメダルを取って！」などと称賛の言葉が並んだ。

団体戦での活躍にも、注目が集まりそうだ。