【ノア】稲村愛輝がＮ―１へストロングマントレ敢行「押さえつけていたパワーを爆発させる」

ストロングマントレーニングを行った稲村（右）と中嶋健詞氏

ノアのシングルリーグ戦「Ｎ―１ ＶＩＣＴＲＯＲＹ」（８月４日、横浜武道館で開幕）に出場するＹOＩＣＨＩ改め稲村愛輝（３１）が２日、公開練習を行った。

開幕を前に稲村が訪れたのは「日本ストロングマン協会」の中嶋健詞代表（３２）のトレーニング場だった。ストロングマントレーニングの第一人者である中嶋氏からは約５年前からトレーニングの指導やアドバイスを受けており、稲村の代名詞となったタイヤトレーニングも同氏ののすすめを受けて始めたものだ。

この日はまず「ログ」と言われる特殊な形状のバーベルを持ち上げる。重り込みで８０キロある丸太のような形状のログを持ち上げることで全身の筋力強化が期待できるという。さらに１００キロのサンドバッグを持ってのスクワットなど徹底的なパワーアップを行った。

練習後、稲村は「このタイミングで中嶋さんに会って刺激を受けたことで、押さえつけていたパワーをＮ―１で爆発させたい」と鼻息を荒くする。開幕戦ではＧＨＣナショナル王者・佐々木憂流迦との対戦になるが「それもあって今日、中嶋さんとトレーニングをしたいと思ったのもあります。下からの関節技とか、みなさん知っての通り世界を知っている技術なので。でも僕はその技術にパワーで勝ちたい。〝剛よく柔を制す〟感じでいきたいです」。

昨年のＮ―１では屈辱の全敗を喫しているだけに「気持ちとしては１回でも負けたら去年の全敗と同じくらいの悔しさを味わうつもりなので。目指すは全勝優勝です」と力を込めた。

一方、練習を共にした中嶋氏は「イギリスに行って体がシェイプされましたけど、今日会って一緒にやった感じ、パワーは全然落ちていない。洗練された部分がすごく感じられたので今後の稲村選手が楽しみです」と目を細めた。ＹＯＩＣＨＩの衣を脱ぎ、本領発揮の夏となるか。