【柔道】混合団体は銀メダル 斉藤立ら大激闘も…東京五輪で敗れたフランスの壁崩せず

英雄リネールと二度の激闘を繰り広げた斉藤立

パリ五輪の柔道混合団体（３日＝日本時間４日、シャンドマルス・アリーナ）決勝が行われ、日本は開催国のフランスに３―４で逆転負けを喫し、２大会連続の銀メダルとなった。

東京五輪では決勝でフランスにまさかの敗戦。リベンジに燃える日本は、男子９０キロ級に村尾三四郎（ＪＥＳグループ）、女子７０キロ超級に高山莉加（三井住友海上）、男子９０キロ超級に斉藤立（ＪＥＳグループ）、女子５７キロ級に角田夏実（ＳＢＣ湘南美容クリニック）、男子７３キロ級に阿部一二三（パーク２４）、女子７０キロ級に高市未来（コマツ）をエントリー。角田と阿部は普段より上の階級の選手と対戦する形を組んだが、五輪金メダリストの勢いに望みを託す形をとった。

第１試合に登場した村尾はゴールデンスコアまでもつれるも、最後は内股で一本勝ち。幸先の良いスタートを切ると、第２試合の高山も大内刈りで技ありを奪い、優勢勝ちを収めた。第３試合は斉藤が１００キロ超級金メダルのテディ・リネールと対戦。完全アウェーで必死に食らつき、ゴールデンスコアまで粘ったが、最後はリネールに内股で一本を決められた。

２―１で迎えた第４試合は４８キロ級金メダルの角田が出陣。序盤から得意のともえ投げを軸とした攻撃を見せ、最後はともえ投げで一本勝ち。勝利に王手を懸けたが、ここから悲劇が待っていた。

第５試合は男子６６キロ級で五輪連覇の阿部がゴールデンスコアの末にすくい投げで一本負け。第６試合の高市も敗れ、勝敗の行方は代表決定戦に持ち込まれた。最後は斉藤がリネールに再び苦杯をなめさせられ、金メダルには届かなかった。