【全日本】安齊勇馬が斉藤レイ退けＶ５ 青柳優馬に予告「あなたに教わったプロレスで勝ちます」

試合後、挑戦者・斉藤レイ(左)とビールで乾杯する３冠ヘビー級王者・安齊優馬

全日本プロレスの３冠ヘビー級選手権（３日、仙台サンプラザホール）は、王者の安齊勇馬（２５）が斉藤レイ（３７）を退け５度目の防衛に成功した。

挑戦者の地元・宮城での防衛戦ともあり、会場は大「レイ」コール一色。アウェーの空気に圧倒されたのか、王者は序盤から場外でめった打ちにされ流れを奪われてしまった。１５分を過ぎても劣勢が続いたが、ショルダースルーで投げ飛ばすと得意のジャンピングニーを発射。形勢逆転に成功するとジャーマンスープレックスを炸裂し、一気にたたみかける。

だが２２分過ぎ、レイのアイスバイン（アッパー掌底）をくらい再びピンチに。それでも何とかカウント２で肩を上げると、最後の力を振り絞り、１９２センチ、１４５キロの巨体を持ち上げる。そのまま肩車の体勢からマットに叩きつける必殺技「ギムレット」で３カウントを奪った。

試合後、安堵の表情を浮かべた安齊は「斉藤レイ、やっぱりめちゃくちゃ強いな。今日は俺が勝ったけど、これからも負けないぜ」とにやり。レイから「おい安齊勇馬、やるじゃねえか。今日は俺の負けだ。俺が飲むはずだったビールをやるよ」とビールを渡され２人で乾杯した。

１７日の東京・立川大会で行われるＶ６戦では、挑戦者決定戦を制した青柳優馬を迎え撃つ。リングに登場した優馬から「お前、休んでる暇ねえぞ。斉藤レイという大きい山を乗り越えたかもしれないけど、青柳優馬という小さい山につまずかないように気をつけろよ」と忠告された。

新人時代のコーチでもある優馬に対し、安齊は「小さい山なんて思うわけないですよ。僕のこのプロレスはあなたに教わったんです。ずっとこの恩を返したいと思っていた。だからあなたに教えてもらったこのプロレスであなたに勝ちます」と宣言。師匠超えを誓ったエースが王道マットをけん引する。