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酷暑の夏の甲子園 「ドーム開催論」に元球児たちの本音「絶対にありえないですよ」

東スポWEB / 2024年8月5日 11時15分

昨年、夏の甲子園を制覇した慶応高校ナイン

【球界こぼれ話】酷暑が続く中、炎天下でのプレーを強いられる高校野球の話題が尽きない。

今年も例年通り7日に幕を開ける夏の甲子園。高野連は昨今の酷暑対策として、今大会から試合を午前と夕方に分けて行う2部制を開幕日から3日間に限って導入することを決めている。ただ、午前と夕方以降でも晴天なら甲子園のグラウンド上は軽く30度を超える。過酷な状況下でのプレーに変わりはないため、一部では「夏の高校野球を甲子園で行う必要があるのか」という声まで出始めている。

この意見には賛否が分かれるところだが、実際に甲子園でプレー経験がある選手らは夏の高校野球の「甲子園開催可否」についてどう感じているのか。普段取材する機会が多い日本ハムに在籍する甲子園経験者に聞くと「暑くても夏の高校野球は甲子園じゃないとダメですよ」と語気を強めて語り始めたのが、2015年の早実時代に夏の甲子園を戦った清宮幸太郎内野手(25)だった。

「夏の甲子園は僕の時代でも本当に暑かったです。でも出場すると分かりますが、その暑さを吹き飛ばす楽しみ、喜びがありますから。プロになった今もあの時の記憶は忘れられないですし、暑さ以上の経験が実際に得られたので。涼しいドームで夏の高校野球? 絶対ありえないですよ」
清宮と同じく15年に仙台育英高の4番として夏の甲子園に出場した郡司裕也捕手(26)も「あくまで持論ですが」と前置きしながら夏の甲子園開催は継続すべきと訴える。

「やはり暑さや肉体疲労を含めて夏の高校野球なので。そこは甲子園じゃないと、という気持ちはあります。ただ、最近の昼間は異常に暑いので僕はナイター限定でやればいいと思います。夕方からでも高校野球なら3試合はできると思いますからね」

他方、13年の横浜高時代に夏の甲子園を経験した浅間大基外野手(28)は昨今の酷暑を踏まえ自らの見解をこう示す。

「確かに甲子園は伝統ある大会ですが、現在の状況を考えるとドームで開催してもいいのかな、というのはあります。東京ドームやエスコンで夏の大会を10年、20年と続けていけば今の甲子園のように伝統ある大会になると思いますし。(丸刈りが基本だった)選手の髪の毛なんかも変わってきているじゃないですか。夏の大会も会場を含め、いい方向に変わっていくべきじゃないかなと僕は思いますけどね」

猛暑の中でのプレー経験がある若い世代でも意見が割れる夏の甲子園開催。7回制の検討も始まった中、運営側は今後どう対応していくのか。プロ野球界の経験者もその動向を興味深く見守っている。

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