小池百合子都知事のトー横視察にブーイングも 「昼じゃなく夜を見て」「話も聞いて」の声

トー横

小池百合子東京都知事が２日に東京・歌舞伎町のトー横と呼ばれるエリアを視察したことに批判の声が上がっている。

小池氏は２日午後６時ごろに「新東宝ビル」周辺のトー横エリアを訪問。都の職員から都が設置した相談窓口についての説明を受け、「行き場のない人たちが悪意のある大人にだまされたりしないような体制が整ってきている」と話していた。

これに対しＳＮＳでは「昼間じゃなくて夜見にいかなきゃ」「深夜に行かないと意味ない」「パフォーマンスを止めろ」などと批判的な書き込みが相次いでいる。

トー横を取材するジャーナリストは「昼間のトー横も視察する価値はあるでしょう。夜にトー横キッズが多いのは当然ですが、日中にもトー横周辺で座り込んでいる若者はいます。夜よりも普通っぽい子もいて、そういう姿も見ておいてほしいですね」と指摘した。ジャーナリストの撮影した写真には、明るい時間帯に柵で入れなくなったトー横の広場の周辺で固まって座り込んでいる若者たちが写っていた。

「小池氏が視察したときにも座り込んでた若者がいたかもしれません。ただ視察するだけではなく、若者に直接話を聞いてほしいですね。都か区の職員らしき人がよく未成年飲酒を注意して回っていますがキリがない。より効果のある対策があればいいのですが」（同）

小池氏もトー横でオーバードーズ（薬の過剰摂取）や自傷行為が問題となっていることは把握済み。都は「きみまも＠歌舞伎町」という相談所を設置している。過去の取材で小池氏は「誰に相談していいか分からないまま、いつの間にか仲間で集まって、その仲間の中で、いろんな情報を交換していくうちにどんどん深みにはまる。そこでハッと気がついた時にはｔｏｏ ｌａｔｅということにならないよう相談してほしい」と語っていた。

このままにしていいわけではないはずだ。