ザ・ドリフターズ加藤茶 「加トちゃんペッ！」の誕生秘話明かす

加藤茶

「ザ・ドリフターズ」の加藤茶（８１）が５日、昼の生情報番組「ぽかぽか」（フジテレビ系）にゲスト出演。本人いわく「２０年ぶりぐらい」の生出演で、代表ギャグ「加トちゃんペッ！」の誕生秘話を明かした。

ドリフ全盛期の豪遊ぶりなどを洗いざらい告白する大先輩・加藤に、ＭＣの「ハライチ」岩井勇気はこんな言葉を投げ掛けた。「加藤さんとかがやられてたギャグって、なんか意味がないっていうか…。『ペッ！』とかって、なんかこう、意味合いがないじゃないですか」

この「ペッ！」とは、故・志村けんさん（享年７０）加入前の旧ドリフ時代、１９６４年のドリフ初レギュラー番組でウケて以来、加藤がやっているギャグ。人差し指と中指を揃え、鼻の下に当てて言う「加トちゃんペッ！」のことだ。

加藤は「この『ペッ！』も意味合いないんだけど、ちゃんと意味はあるのよ」と、ギャグが生まれたいきさつを説明した。

「はげヅラ被ってちょびヒゲ付けてたのよ。で、コントやってた時ね、汗かいて、ヒゲが外れかけんのよ。でそれ（ヒゲ）を、落ちてんのをこう（指２本で）押さえてたの」

すると、リーダーの故・いかりや長介さん（享年７２）が「加藤、これ（ヒゲが）邪魔だ、お前」と指摘。〝どうしようかなこれ。外れちゃうしな～〟と思いつつ、加藤は〝ま、いいや〟と「長さん（いかりやさんの愛称）が怒ってる時に（鼻の下を押さえながら）『ペッ、ペッ』ってやってたのよ」。

しまいには「長さんも『バカにしてるようで面白い。アレやろうぜ』なことになって…」、加藤の代名詞とも言えるギャグは誕生したという。

番組では、加藤が長年愛用してきたはげカツラと眼鏡がお宝鑑定に出された。志村さんらに頭を殴られても痛くない特注カツラで、出品したのは使って５～６代目だそう。「このはげヅラで稼いだ金がすごい」と本人は振り返り、鑑定額は３０万円。加藤は「売っちゃおうかな、俺」とつぶやいていた。