【芦屋ボート・ＧⅠ全日本王座決定戦】入海馨が逃げてＧⅠ初制覇 ヤングダービーの雪辱晴らす「失敗を糧にできた」

GI初制覇を果たした入海馨

ボートレース芦屋のＧⅠ「全日本王座決定戦 開設７２周年記念」は６日、第１２Ｒで優勝戦が行われ、１号艇の入海馨（２８＝岡山）が逃げ切って快勝。ＧⅠ初制覇を達成した。２着は４号艇・毒島誠、３着に３号艇・椎名豊が入線した。

決して楽なレースではなかった。チルト２度で伸び仕様にした島村隆幸がトップスタートを決めて大外から仕掛け、椎名のまくり差しも入りかけた。しかし「俺は茅原悠紀だ」と自らに言い聞かせて臨んだ入海は動じない。「一番いい状態」だったエンジンが噴き上がり、前を向いて一気に加速。道中は毒島の猛追を受けたが、思い切りのいいターンでしのぎ切った。

同じく１号艇で臨んだ昨年の下関ＰＧⅠヤングダービーでは上條暢嵩のジカまくりを食らって３着。「毎日あの夜のことを思い返していた。あのレースがあって今がある。失敗を糧にできた」と涙ながらに振り返った。ＳＧクラスのメンバーが揃った今節の優勝は大きな自信となったはず。「リベンジはできたので落ち着いて臨みたい」と９月の桐生ＰＧＩ「第１１回ヤングダービー」で２つ目のタイトルを狙う。