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【新日本・G1】SANADAが闘病中の〝兄貴分〟に捧げる祭典初制覇「少しでも恩返しを」

東スポWEB / 2024年8月7日 5時9分

鷹木信悟(上)を下しAブロック4勝目を挙げたSANADA

感謝の気持ちを込めて。新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック公式戦(6日、後楽園)で、SANADA(36)が鷹木信悟(41)とのシングル初対決を制して4勝目を挙げた。今年は1月4日東京ドーム大会でIWGP世界ヘビー級王座を失い、その後も結果を残せない日々が続いている。そんな苦悩から救ってくれた〝兄貴分〟のためにも、初制覇は譲れない。

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」時代はタッグパートナーでもあった鷹木との初シングルは、互いの性格と手の内を知り尽くした者同士による大接戦となった。おきて破りのシャイニングウィザードまで浴びたSANADAだったが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを回避すると、一気にデッドフォールを炸裂させて勝利。「TKG(鷹木)に勝ったので、1位通過約束します」と高らかに宣言した。

団体最高峰王者として迎えた今年は、試練の連続だ。1・4ドームで内藤哲也に敗れベルトを失うと、2月札幌大会のリマッチでも敗戦。4月からは体調不良で欠場を余儀なくされ、復帰後の6月札幌大会ではIWGP・GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレーに挑戦し敗れた。「いい結果ゼロだったので。ベルト取られてから、落ちていくばっかりでしたよね」と振り返る。

そんな苦悩の日々から抜け出すきっかけとなった存在が、現在ステージ4の食道がん(扁平上皮がん)で闘病中のプロレスラーで東京・文京区議会議員の西村修だ。全日本プロレス時代から公私にわたって深い付き合いがあり「(自分が)2007年にデビューして、西村さんが07年の秋に全日本に来たんですよね。08年の5月くらいに韓国に一緒に行ったのがきっかけで、プロレスはもちろんそうなんですけど、プロレス以外の楽しみも全部教えてくれた兄貴的な存在です」と明かす。

今でも頻繁に連絡を取り合っており、湯治にも何度も同行した。「ステージ4で大変な状況なのに、常に前向きな考えを持っているので、こちらが勇気をいただけますね。自分の悩みが小さく感じるというか…。がんとの闘いって生きるか死ぬかですし、とてつもなく厳しいんでしょうけど、西村さんはキツそうなところを一切見せないので一番刺激を受けますね」。闘病中でもSANADAを気にかけ、プロレスの助言ももらえる西村への感謝を口にした。

その背中に感銘を受けたからこそ、SANADAも前だけを見て祭典制覇へ突き進むつもりだ。「自分の悩みを吹き飛ばしてくれたので。G1優勝を報告できたら、少しでも恩返しになるんじゃないかなと」。再び頂点へ駆け上がる。

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