フワちゃん〝暴言〟前からＣＭ不人気だった！ 冠ラジオで目立った「企業ＣＭ」の少なさ

窮地のフワちゃん

タレントのフワちゃんがＸ（旧ツイッター）でピン芸人のやす子（２５）に対して不適切投稿し、波紋を呼んでいる。フワちゃんは仕事現場にマネジャーを帯同しているが、Ｘの投稿はノーチェックだったという。知名度は抜群だが、広告業界においてその〝価値〟は芳しくなかったとされ、今回の騒動でＣＭ出演は絶望的になった。

フワちゃんは、やす子がＸに「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」とポストしたことを引用し、「おまえは偉くないので…」などと不適切投稿してＳＮＳ上で批判されている。

大手芸能事務所を退所後、個人事務所で活動。現在は日米で２拠点生活を送っており、主なレギュラー番組は日本テレビ系「行列のできる相談所」、ニッポン放送「フワちゃんのオールナイトニッポン０」だ。

「フワちゃんは『――オールナイト』など仕事現場にマネジャーを帯同していますが、Ｘの投稿はチェックされていないそうです」（テレビ局関係者）

広告業界もこの騒動を注視している。

フワちゃんはこれまでＩＴ業や美容業、生命保険業などのＣＭに出演。最近はＧｏｏｇｌｅ ＰｉｘｅｌのＣＭに出演していたが、６日までにＣＭ動画は非公開にされた。ほかには女性向けのメディカルサービス業「ｍｅｄｅｒｉ（メデリ）」（東京・目黒区）のＣＭに６月まで出演。同社は実業家の前澤友作氏が出資したことで知られる。広告代理店関係者の話。

「フワちゃんはメデリのＣＭに２年ほど出演していました。不適切投稿前に契約は終了していて、同社としては難を逃れた形です」

メデリは５日、取材に対し、ＣＭ起用を「事実でございます」と認め、契約はすでに終了していると説明。フワちゃんを今後、再起用する意向はあるか確認すると、「現在、再起用の予定はございません」と回答した。

「当面の間、フワちゃんをＣＭ起用したいと考える企業はなかなか現れないでしょう」（前出関係者）

フワちゃんは危なっかしいキャラで知られ、〝広告価値〟は芳しくなかったようだ。

「オールナイト」は長い歴史を誇り、さまざまなタレントがパーソナリティーを務めてきた有名番組。スポンサーウケは良さそうだが、「フワちゃんの『――オールナイト』では今回の騒動前からＢＰＯ（放送倫理・番組向上機構）やＪＡＲＯ（日本広告審査機構）といった団体のＣＭが流れ、民間企業のＣＭが意外と少ない印象でした」（ラジオ局関係者）。

周囲が思う以上に広告価値は高くなかったとされる中で騒動が起き、ＣＭ出演で稼ぐことは厳しくなった。