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【柔道】〝JUDO対策〟へ禁断の外国人コーチ入閣論 パリ五輪で明るみになった「競技性の変化」

東スポWEB / 2024年8月7日 5時38分

五輪連覇を果たし帰国した阿部一二三

パリ五輪での結果を受けて、日本の柔道界で禁断の外国人コーチ入閣論が飛び出している。今大会の金メダルは東京五輪の9個を大きく下回り、男女合わせて3個と激減。〝疑惑の判定〟が注目を集めるなど、大会を通じて競技性の変化も明るみに出た。パリ五輪後に再び変更されるルールに対応するためにも、柔道関係者は日本代表初の外国人コーチ招聘を提言した。

パリでの戦いを終えた日本代表は6日、羽田空港に帰国。男子66キロ級で連覇を果たした阿部一二三(パーク24)は「金メダルを日本に持ち帰ることができて良かった。3連覇を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。今大会は男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)も連覇を達成。女子は48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が金メダルに輝いた。

その一方で、団体戦は決勝でフランスに敗れて銀メダル。金メダルの総数は前回大会を大きく下回る3個に終わった。男子の鈴木桂治監督(44)は「東京五輪後から監督に就任して、本当に苦しい3年間だった」と振り返る。今秋に任期満了で退任する女子の増地克之監督(53)も「厳しい結果になった」と現実を受け止めた。

今大会の柔道は〝不可解判定〟などでも話題となった。男子60キロ級準々決勝で永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が「待て」がかかった後に絞め落とされて一本負け。団体戦で3―3で迎えた代表戦は、デジタルルーレットによる抽選で90キロ超級に決定。男子100キロ超級で金メダルを獲得したテディ・リネールと斉藤立(JESグループ)の対戦が決まり、SNSなどでは「疑惑のルーレット」と不満が爆発した。

柔道から〝JUDO〟へ競技性の変化が進む現状を受けて、全日本柔道連盟の関係者は「(五輪後は)4年に1度ルールを大きく見直して、解釈が変わってくる。結果が出ていない中でどう改革するか。外国人コーチを入れてみたり、コーチングスタッフを見直してもいいと思う。(今までは)寝技とかを単発的に外国人(の指導者)に聞きに行くことはあっても(代表コーチ就任の)前例はなかった」と指摘した。

過去には1980年モスクワ五輪金メダルのエツィオ・ガンバ氏(イタリア)が、2008年北京五輪でメダルなしだったロシア代表のヘッドコーチに就任。次のロンドン五輪で、チームに3つの金メダルをもたらした。同関係者は「イタリアのガンバが、ロシアのコーチに就任して一気に結果を出した。監督は日本人のままでも、ジュニアも含めて外国人コーチを入れてみたり画期的なことをやってもいいのでは」と提言した。

4年後のロサンゼルス五輪に向けて、日本は〝JUDO化〟への対応力が求められることになりそうだ。

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