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パリパラアーチェリー日本代表選手に124万円賠償命令 同業選手を匿名中傷の「闇」

東スポWEB / 2024年8月7日 6時18分

東京地裁

パラスポーツ界でびっくりするような裁判があった。パラアーチェリーの女性選手がブログのコメント欄で中傷をされたとしてパリ・パラリンピック日本代表選手に169万円の損害賠償を求めていた裁判の判決が6日の東京地裁であり、約124万円の支払いが命じられた。

訴えたのは小野寺朝子選手。小野寺さんのブログに2021年1月、匿名で「悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」「ルールを守れないような人、代表になんてなれないです」などとコメントが書き込まれたという。

小野寺さんが開示請求をすると、同じパラアーチェリー選手の重定知佳選手だと判明。書き込み当時は東京パラリンピックの代表選考が行われていたときだったという。大久保紘季裁判官は投稿内容を「まったくの虚偽」とし、「身に覚えのない投稿を立て続けにされた上、投稿者が自身のライバルであると知った精神的苦痛は相当だ」と判決理由を述べた。

小野寺さんは公判後に会見し、「不快な思いをしてきた。とてもうれしく思う」と判決を歓迎。一方で重定選手サイドは控訴する方針だという。

お笑いタレントのやす子にフワちゃんがX(旧ツイッター)で「予選敗退でーす」などと書き込んだ騒動を思わせるが、フワちゃんは実名アカウントだった。こちらは匿名のコメントで開示請求したら身近な人間と判明したケースだ。

開示請求に詳しいジャーナリストは「精神的苦痛で124万円の損害賠償が認められたというのはよほど投稿内容が悪質だと裁判所が判断したということでしょう」と額に驚く。パリ五輪を巡っても選手への誹謗中傷が問題視されているなかで、社会に一石を投じる判決といえそうだ。

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