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【甲子園】広陵・中井監督が酷暑対策を緊急提言「県大会で許される給水タイム、なぜ認めてくれない」

東スポWEB / 2024年8月7日 6時18分

広陵の中井哲之監督

第106回全国高校野球選手権大会が7日に甲子園球場で熱戦の火ぶたを切る。今大会は暑さ対策として第1日からの3日間で試験的に試合開始時刻を午前と夕方に分ける「2部制」を導入。そんな中、春夏合わせて52度目の甲子園出場を果たしV候補の広陵(広島)を指揮する中井哲之監督(62)を本紙が直撃。百戦錬磨の指揮官が酷暑対策への思いを緊急提言した。

――2部制が試験的に導入された

中井監督 もうね、広島も39・1度と史上最高記録が観測されたようだし、こんなすごい暑くて。これからどうなるんだっていう時代が来てる中で、素晴らしい試みだなと思います。もちろん選手ファーストでありながら、観客の皆さんも暑いですからね。銀傘の下で見る方ばっかじゃなくて、アルプスなんかもう焼けまくってるところでの応援だから。熱中症とか考えるとお客さんの入りも少なくなるっていうのは、この暑さならあるんじゃないかな。

――昔の暑さとは比較にならない

中井監督 これより気温が下がっていく時代じゃなくて、上がっていくことを考えると対策は必要。でも、その夏の一番暑い時に甲子園でやるっていうのが風物詩だし、ドラマだし、夢なんで、すべてを否定するわけじゃないんですけど、夢だから何をしてもいいかっていうものじゃなくて、時代は動くから。もっと改革的なことはみんなで知恵を出して考えていくべき時が必ずくると感じてはいる。

――甲子園ではクーリング対策などの取り組みもすでに導入されているが、他にも妙案は

中井監督 学校でできることはもう限られてますからね。広島県大会ではタイムをかけた時に投手らに給水を持ってってもいいとかある。それは甲子園ではダメみたいなんですけど、塁上に来た選手にタイムがかかったら、ちょっとした時間にぱっと給水を渡して「くっ」て飲んだら足がつるのが治まるとかあるんですよ。タイムかけてる間にベンチから外野手や内野の集まってるところにも持ってったりとかね。広島県で許されてたことが甲子園で認められないから。

――広島県大会での給水タイムとはどんなもの

中井監督 タイムをかけた時に投手に伝令を出すじゃないですか。その時にちょっと水を持ってく。プロ野球はしてるじゃないですか。水とタオル持ってってね。足つったりしたらさらに時間かかるしなぁ。なんで甲子園ではダメなんだと思うんですよね…。

――熱中症で倒れる選手を減らせる可能性もある

中井監督 広島は多分いいことをしとる。今後どういうことが甲子園でできますかって言ったら、そのくらいよね。タイムの時にグラウンド上で水を飲ます。安全対策のためですよ。春のセンバツで飲ませって言ってるんじゃないんだから。

――他県の取り組みも参考になることも

中井監督 広島でできたから、そういう各県のいい対策が甲子園にも取り入れられていく時代が早く来ることを願います。もっといいことしよるとこがあるかもしれませんね。沖縄から北海道まで行けばね。そこで理事とか理事長、会長が集まって話し合いをしたら、『ぜひこれしてください』っていう意見が出て、それが結局重なっとっても、3つ4つ日本高野連が考えてないことが出るかもしれませんからね。

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