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【スケートボード】開心那 2大会連続の銀も〝通過点〟 15歳が見据える「堀米雄斗クラス」の大野望

東スポWEB / 2024年8月7日 6時25分

ダイナミックなエアを成功させた開心那

あくまでも通過点だ。パリ五輪のスケートボード女子パーク決勝(6日=日本時間7日、コンコルド広場)で、開心那(15=WHYDAH GROUP)は92・63点で2位。前回の東京五輪に続き、2大会連続で銀メダルを獲得した。12歳11か月で日本選手最年少メダリストとなった東京五輪から3年。世界から「グラインド・マスター」と称される道産子スケーターは、ビッグな〝野望〟を明かしていた――。

開が2度目の大舞台で進化した姿を見せた。あどけなさがあった東京五輪から身長が約20センチ伸びて、現在は170センチに到達。体重も増したことでスピードが増加し、技の難度も上がった。決勝は3位で迎えた最終3本目のランで、板の先端でコース縁を滑る得意技の「ノーズグラインド」を披露。順位を2位に押し上げた。

会心のパフォーマンスに、演技後は自然とガッツポーズが飛び出した。わずか0・55点差で金メダルを逃すも、後悔は一切ない。「自分の今回出したかったものを出し切れて、メダルも取れた。過去イチうれしい大会。今回はメダルを取りたい気持ちで来た。全てを出し切れて取れたので、東京よりうれしい」と声を弾ませた。

名前の「心那」は母親が好きな「ココナッツ」から名付けられた。真夏の祭典にぴったりの呼び名は世界中に浸透。そんな開にとって五輪は「自分の中で大きな目標というか、スケートボードは終わりがない競技。その中で自分の一番大きな目標があって、そこに近づくための通過点みたいな感じかな」と口にする。競技とカルチャーの両面を兼ね備えるスケートボードならではの考えだ。

その開は大会前の取材で、プロスケーターとして活躍した先に見据える壮大な夢を語っていた。

「自分の乗っているデッキブランドから、自分の名前がついたシグネチャーモデル(自分の名前がついたデッキ)を出したい。そして一番大きな目標は、米国に家を持つことです」

スケートボード男子ストリートで五輪2連覇を果たした堀米雄斗(25=三井住友DSアセットマネジメント)は、シグネチャーモデルのデッキを出しており、4年後の五輪が開催される米ロサンゼルスに自宅を構える。さらに動画撮影にも力を入れるなど、カルチャーの面でも勢力的に活動。開に明るい道筋を示している。開も「大会だけじゃなくて、スケートの撮影だったりとかももっとしていきたい。もっといろんなスケートをやりたい」と意欲を語った。

世界最高峰のアクションスポーツの国際大会「Xゲーム」や五輪で好成績を残し続けている開だが、原点は今も昔も変わっていない。

「スケートボードは努力だけじゃなくて楽しむことも大事だと思う。これからも楽しみつつ努力もしていきたい。(地元の)北海道に帰った時は大会に出す技や新しい技を集中して練習しているけど、それをずっとやっていても絶対楽しくない。たまにはセッションみたいな感じで滑ったり、楽しいスケートもしながらやっている」

スケートボードに対する熱量は誰にも負けない。自身へのご褒美について「用意しているけど秘密」と笑みを浮かべた歳のスケーターは、無限の可能性を秘めている。

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