【レスリング】体重超過で失格のビネシュ 過酷な減量の実態「髪の毛を切り、血まで抜く」

初戦で須崎優衣㊨を破ったビネシュ

パリ五輪レスリング女子５０キロ級で決勝に進んだビネシュ・ビネシュ（インド）は、決勝が行われる７日朝に行われた計量の体重超過により失格となった。

６日に初戦で東京五輪金メダルの須崎優衣（２５＝キッツ）に勝利すると、一気に決勝まで進んだ。しかし、１５０グラムほどの体重超過という不本意な形で大会を去ることになった。

英紙「デーリー・メール」は、インドメディア「ＮＤＴＶ」の報道を引用しながら、６日の試合後からの壮絶な減量の状況を報じた。同日の試合後、食事も取らずにトレーニングをしたにもかかわらず、体重は１キロ増加。本人はサウナに頼り、その上髪の毛を切り、血まで抜くという行為に出たほどだったという。それでも基準を下回ることができなかった。

無理がたたったのか、インド・レスリング協会のサンジャイ・シン会長は、７日朝にビネシュが入院したと主張しているという。５３キロ級を主戦場としてきた選手だけに、肝心なときにそのツケが回ってきたようだ。