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【競泳】セーヌ川の水質汚染対策に「ヤクルトが効く」は本当か ヤクルト本社に〝効果〟を聞いた

東スポWEB / 2024年8月8日 5時7分

セーヌ川で行われたトライアスロン女子

パリ五輪の競技会場となっているセーヌ川の水質対策として、日本発の乳酸菌飲料が注目を集めている。大会前半に実施された男女トライアスロン競技では水質汚染の事前対策として「ヤクルト」を飲用する海外選手が出現。8日から男女オープンウオータースイミングが行われる中、ヤクルト本社に〝効果〟を緊急取材した。

パリ中心部を流れるセーヌ川は世界で話題となった開会式の舞台となったほか、競技会場にもなっている。すでに男女のトライアスロンが行われ、オープンウオータースイミング(8、9日)では男女の選手が10キロを泳ぐ。日本勢は男子の南出大伸(木下グループ)、女子の蝦名愛梨(自衛隊)が出場する。

しかし、大会前から懸念されていた大腸菌などの水質不安は払拭されていない。今大会のトライアスロンに出場したベルギーの女子選手はレース後に体調不良を訴えて入院し、5日の混合リレーを棄権。また、カナダの男子選手は、競技後に10回も嘔吐する事態となった。選手たちも不安を感じながら出場しており、一部の海外メディアは、女子のヨリーン・フェルマイレン(ベルギー)がレース前に「ヤクルト」を飲んでいたと報じた。

同製品は日本を含む40の国と地域で販売され、パリでも販売されている。ずばり、その効果はあるのか。同社の広報担当者は本紙の取材に「大前提として当社のヤクルトはお薬ではなく食品になるので、効果を約束するものではありません。いわゆる特定保健用食品になります」と前置きした上で、次のような見解を示した。

「ヤクルトをお飲みいただくと(同製品に含まれる)乳酸菌シロタ株が生きたまま腸内に届きます。シロタ株が腸内で良い菌を増やして、悪い菌を減らす。セーヌ川に入って体調を崩すのは、悪い菌(が原因)になるのでヤクルトの許可表示と合致するのでは」。人体に有害な菌の対策として、一定の有効性はありそうだ。

ただ、同担当者は「乳酸菌を体の中に取り入れても、どうしてもまた体の外に出てしまう。当社としては1日1本ヤクルトをお飲みいただき(日ごろから)有害菌を減らして優良菌を増やし、腸内環境を整えることをおすすめしています」とも付け加えた。

4年に1度の祭典で、思わぬ形で脚光を浴びる格好となった日本発の乳酸菌飲料。今後、世界のアスリートの間で〝需要〟が高まっていくかもしれない。

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