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【阪神】佐藤輝明 月間打率6割超えも〝サトテルシフト〟に沈黙「完全にやられました」

東スポWEB / 2024年8月8日 5時8分

佐藤輝明

阪神は7日のヤクルト戦(神宮)に5回途中降雨コールドながらも0―4と完敗し、2連敗。4カードぶりとなる手痛い3連戦負け越しを喫したことで、首位・広島とのゲーム差は3に広がった。後半戦の大型連勝を驚異的な打撃成績でけん引した4番・佐藤輝明内野手(25)も、この日は2打数無安打と不発。敵将・高津監督が仕掛けた〝罠〟にハマり込んでしまった格好だ。

試合開始前の時点で月間打率は6割1分9厘。3戦連続本塁打、8戦連続マルチ安打、14戦連続安打と「鬼無双モード」を継続していた背番号8だが、この日は攻守で散々だった。

2点ビハインドで迎えた2回一死一塁の守備では、松本が放った打球をファンブルしてしまい一、二塁。さらに次打者・サイスニードの犠打を一塁へ悪送球と立て続けに2失策。一死満塁のピンチを背負わされた先発・及川も耐えられず、丸山の併殺崩れと長岡の左前適時打で1点ずつを失い、4点差に広げられた。

ならば好調の打撃でミスを挽回したいところだったが、初回二死三塁の先制機では打球を芯で捉えるも左翼正面への左飛。4回一死無走者の第2打席でも一、二塁間へ鋭い打球を放ったが、一塁手のほぼ後方に守備位置をとっていた二塁・山田に好捕されて二ゴロ…。試合後の佐藤輝は「シフトに完全にやられました」と力なくボヤくしかなかった。

左のプルヒッター・佐藤輝を無力化すべく、ヤクルト内野陣は「サトテルシフト」とも呼ぶべき極端に右に寄った守備隊形を前夜6日のカード第1戦から敷いている。三塁・村上が遊撃の定位置に就き、遊撃・長岡は二塁ベースより右側。二塁の山田は一、二塁間深くを守り、三塁周辺をあえてガラ空きにした策が見事に奏功した格好だ。

無人状態の三塁方向へ打球を転がせば、安打とすることはイージーのようにも思える。だが球界関係者は「それこそが佐藤輝に仕掛けられた最大のわな」と断言した上で、こう続ける。

「ここまでの驚異的な打撃成績が示している通り、現在の佐藤輝は力が抜けた理想的な打撃フォームを体現できている。ここでシフトを破るため『逆方向に打球を飛ばそう』と意識してしまうとフォームは一気に崩れてしまう。一度低迷期に落ち込むと、スランプ脱出まで時間がかかってしまうのが彼の特徴であることは誰もが知るところ。目先の記録に捉われず今の打撃を継続できるかが重要になる」

結果を残すほど、ライバル球団からの対策が強化されていく苛烈な勝負の世界。虎の4番が新たな試練を乗り越えられない限り、チームの連覇もあり得ないだろう。

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