【卓球】また警察沙汰 中国ファン中指騒動 大手企業が緊急声明＆通報「社員ではありません」

陳夢（右）に敗れた孫穎莎（ロイター）

パリ五輪卓球女子シングルス決勝で、金メダルを獲得した陳夢（中国）に対し、敗れた孫穎莎（中国）のファンが中指を立てた問題で、大手企業が巻き込まれている。

決勝では、孫の熱狂的ファンが会場を席巻。陳が優勝すると、会場はあからさまに不穏な空気が流れ「金返せ！」の罵声も。また、ファンにあいさつする陳に向かって中指を立てる女性ファンがおり、マナーの悪さが問題となっていた。

この騒動に巻き込まれたのが、中国乳製品大手「伊利」だ。同社は孫がイメージキャラクターを務めており、中国選手団の公式乳飲料にもなっている。中国メディア「南方都市報」によると、ネット上にこの女性が「伊利」社のマネジャーだという情報が流布。同社へ批判が殺到した。「伊利」は同メディアなどに対し「五輪中の不適切行為の人物は当社の従業員でなく、虚偽の情報をインターネット上に拡散されたことを公安機関に通報した」と警察へ通報したことも説明した。

同社をめぐっては、決勝で結果が出ないうちに孫優勝を祝う広告をテストし、これがネット上に流布。謝罪に追い込まれていた。

陳対孫の一戦は、試合が終わってからも騒動が収まる様子がない。