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大谷翔平MVP論争が激化 MLBネットワークの番組でも意見が真っ二つ

東スポWEB / 2024年8月8日 10時22分

「40-40」が視野に入る大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

ドジャースの大谷翔平投手(30)がメジャー初のDH専任でMVPを受賞するかどうか論争が起こっているが、MLBネットワークも番組によって意見が真っ二つだ。同局の「MLBナウ」は7日(日本時間8日)に「大谷翔平以外にナ・リーグMVPにふさわしい選手はいるか?」とのテーマで討論した。

司会のブライアン・ケニー氏が「これは数字のレースであり、bWARを見てもらったら私はマルテ(ダイヤモンドバックス)に票を入れたい気持ちが強いし、fWARを見たらデラクルス(レッズ)が長打率5割を超えていることも含め、私にとってはナ・リーグで今、一番の選手だと思う」と主張。「大谷はDHで守備に全く貢献していないのに対し、遊撃手でまばたきの瞬間に駆け抜ける速さとなれば、デラクルスの方が優れているはずだ」と断言した。

ちなみにbWARは大谷が6.0でマルテが5.9、fWARは大谷が5.8でデラクルスは5.6だ。

ゲストの「マッド・ドッグ」ことクリストファー・ルッソ氏は「だがデラクルスは打率2割6分ぐらいしかない」と指摘するも「(大谷は)確かにフリーマンなどが後ろで打っているアドバンテージがある」と、ケニー氏を擁護した。

一方、同局の「MLBトゥナイト」は6日(同7日)にハロルド・レイノルズ氏は「彼には『40―40(40本塁打、40盗塁)』になる正当なチャンスがある(しかも3冠王の可能性も)。だから、MVPの候補者に見えるし、彼は実際に獲得すると思う」と断言した。

司会のマット・バスジェルジアン氏は「平均打球速度の上がり具合(昨季91.8から今季97.0)を見てくれ。空振り率も(昨季35.9%から今季30.5%)大幅に減ったのを見てくれ。ただでさえ素晴らしい選手が今季さらによくなった」と、オフスピードの投球に対する大谷の進化を表にして擁護した。同番組は大谷のMVP獲得の可能性アリの見解だ。

MLBのMVPは全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で選出される。2022年のア・リーグはジャッジか大谷かで主張が衝突してジャッジが受賞したが、今季のナ・リーグも投票が締め切られるまでは激論が続くのは間違いない。

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