【パリ五輪】フランス陸連幹部が自国アスリートの態度を痛烈批判「不適切な行為も見られた」
東スポWEB / 2024年8月8日 13時35分
パリ五輪の開催国フランス陸連のハイパフォーマンス部門ディレクターを務めるロマン・バラス氏が自国アスリートの「容認できない行為」を痛烈批判した。
同国メディア「パリジャン」によると、バラス氏は6日に、約90人のフランス人アスリートに向けて「地位を守り、根性を尽くしたすべての選手を祝福したい。しかし国内での五輪という観点からは、不適切な行為もいくつか見られました」と陸上競技の選手たちに「鋭い口調」でメッセージを送ったという。
さらに「選択は報酬ではありません。自分に価値があることを示しましょう。楽しんでください。ただし、勝利したときも敗れたときも、謙虚さを保ち、自分自身を尊重し、このイベントにふさわしい生活を送れるように、投資してくれた人々を尊重してください」と付け加えたという。
開催国の陸上競技はここまで思うような結果が出ていない。3000メートル障害では期待されていたルイ・ジラベールが予選敗退。しかも敗退後には水濠障害でバック転を披露し、ファンを喜ばせたものの「一部の幹部は動揺した」。さらに有力候補だった男子棒高跳びのティボー・コレは力を発揮できず「自分の演技を恥ずかしいと思っている」と話したように、予想以上に多くのアスリートが自国のプレッシャーに押しつぶされているという。
女子走り幅跳びで決勝に進んだヒラリ・クパチャも「世論を警戒していた。人々が押し続けてくれることで状況は複雑になった」とプレッシャーを受けたことを告白。元男子800メートル王者のピエール・アンブロワーズ氏は「一部の選手は準備ができていないことがわかる。そういう人はコーチやメンタリストに相談しなければならない」と指摘していた。
同メディアは「国内開催の五輪でホームアドバンテージに期待していた」と伝えていたが、陸上競技のフランス選手は〝地の利〟を十分に生かせていないようだ。
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