テイラー・スウィフトのウィーン３日連続公演が「テロ攻撃の対象」となり中止に

テイラー・スウィフト（ロイター）

米人気歌手テイラー・スウィフトが今週末にオーストリア・ウィーンで予定していた公演は、ＩＳＩＳが関知するテロ行為に対する対策のため中止となったことが明らかになった。主催者が７日に発表した。

ワールドツアー「ジ・エラス・ツアー」を行っているテイラーは、ウィーンで８日から１０日まで３公演を行う予定だったが、現地プロモーターが、インスタグラムで「政府当局がテロ攻撃計画を確認したため、みなさんの安全のために予定されていた３公演を中止せざるを得ません」と中止を発表した。３日間で推定１７万人の来場が見込まれていたという

地元メディア「Ｋｕｒｉｅｒ」によると、警察は７日午前にウィーンでの大きなイベントに対する具体的なテロ行為を計画していた容疑者２人を逮捕したという。うち１人は、スウィフトの公演会場での攻撃を計画していたとされている。

１９歳の容疑者は過激派組織「イスラム国（ＩＳ）」に忠誠を誓っていたといい、当局は容疑者の自宅から化学物質を押収したと伝えられている。

オーストリアのフランツ・ルフ公安局長は、テロ計画についてについて「具体的な脅威は回避された。容疑者はテイラー・スウィフトのコンサートに焦点を合わせていた。準備行動が検知された」との声明を出した。

スウィフトの代理人からはコメントは発表されていない。