京本政樹 渡辺裕之さんの役を継ぎ感慨「天国のナベさんがどう思ってるのか」

シーボルトを演じる京本政樹

俳優の京本政樹（６５）が８日、東京・銀座博品館劇場で行われた舞台「シーボルト父子伝～蒼い目のサムライ～受け継ぐ者達」公開リハーサル取材に女優の鳳恵美（４４）、お笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱（５１）らとともに登壇した。

同舞台は、鳳が演出、脚本、主演をつとめ、ドイツの医者・シーボルトとその息子たちに焦点をあてた父子の物語。次男のハインリッヒ・シーボルトの没後１１５年を記念し、最新作公演が同会場で開演する。

５年目を迎える本作。以前シーボルト役を演じていたのは２年前に亡くなった俳優・渡辺裕之さんだ。京本は渡辺さんとの思い出を「一緒にボウリングなんか行ったりしてて。僕は『ナベさん』って呼んでいました」と振り返った。

また、渡辺さんのあとを継いでシーボルトを演じる京本は「渡辺裕之と京本政樹は全くキャラクターが違うので、大丈夫か？と思いながら稽古場に行った」と回想し「ここに立ちながら、ナベさんはこういう景色を見てたんだな、っていう」と心境を明かした。

さらに、京本は今回〝あごひげ〟を付けてシーボルトを演じる。しきりにあごに手を当てて「ヒゲが暑い。早く取りたい…ナベさんは普段からこういうヒゲやられてたんで…暑かったのかな？」と話して場を和ませつつも「もう下手したら渡辺さんが旅立たれた年齢に近づいている。だから感慨深かったりして。天国のナベさんがどう思ってるのかわからないですけど、しっかりつとめさせていただきたい」と意気込んだ。