【体操】橋本大輝が充実の五輪を総括「諦めないことは本当に大事」

岡慎之助（左）と橋本大輝

パリ五輪の体操男子団体総合で日本を〝大逆転金メダル〟に導いた橋本大輝（２３＝セントラルスポーツ）が、大会を振り返った。

日本選手団は８日、羽田空港に帰国。橋本は東京五輪の個人総合と種目別鉄棒で、金メダルを獲得。しかし、５月に右手中指を負傷した影響もあり、パリの個人戦では精彩を欠きメダルなしに終わった。「まずは団体金メダルを獲得できて本当に幸せ。個人総合、鉄棒でも金メダルを狙っていたけど、惜しくもかなわずに悔しかった。だけどチームのために戦ってメダルを獲得できたのでよかったです」と語った。

団体戦ではリオデジャネイロ五輪以来、２大会ぶりの金メダル。最終種目の鉄棒を前に、中国とは３・２６７点と大きく差をつけられていた。それでも橋本が完璧な演技を見せ、中国が２度の落下で急失速したため大逆転に成功した。

「（団体戦の）最後の試合を通して、諦めないことは本当に大事だと学んだ。自分たちの演技を見て、（ファンに）何か心を動かすものを与えられたんじゃないのかな」と充実した表情を浮かべた。