【日本ハム】楽天に同一カード３連勝で貯金８＆２位ロッテに１差 新庄監督「たいしたもんですよ」

日本ハム・新庄監督

日本ハムは８日、敵地（楽天モバイル）で楽天と対戦し、接戦の末に５―４で競り勝った。同一カード３連勝で貯金を「８」に増やし、２位・ロッテとの差を１ゲームに縮めた。

初回無死一、二塁から清宮の先制適時打などで２点のリードを奪ったものの、２回に先発左腕・加藤貴が村林に３ランを浴び逆転された。それでもチームは３回にレイエスの適時打で同点に追いつくと、４回には水谷の適時打、５回には万波の１６号ソロで加点。再びリードを広げた。

その後、楽天に１点差まで詰め寄られたが、この日は救援陣が奮闘。６回に今季初登板を果たしたプロ３年目の松浦から４投手のリレーで粘る相手を振り切った。

１点差の緊迫した試合を勝ち取った新庄剛志監督（５２）は試合後、興奮気味に「ラスベガスでマックスベットを張って、プレーヤーに全部行って『さあ、どっちか』っていう気持ち」と賭けのバカラゲームに例え、心境を吐露。「もう最近の試合、（バカラの時の気持ちと）同じような感じやね」と独特の表現で喜びを爆発させた。

そして「この３つ、３連勝は本当に選手がよくやってくれて、３つ取りましたよね。残り試合に大きく左右する３連戦だったので。みんな（ナイン）もそういう気持ちだったので」とも続けた。

今カードでは若手が台頭。育成からはいあがったプロ３年目の柳川が７日の試合を含め２試合連続でセーブを挙げ、同じく高卒３年目右腕・松浦もこの日今季初登板を果たし１イニングを無失点で切り抜けた。シーズンが終盤に差し掛かる中、若手が次々と成長を遂げる姿には指揮官も目を細めるばかり。

「たいしたもんですよ、今の若い子は。なんか落ち着いてますもんね。心の中は落ち着いてないと思うけど。これは自信になってますよね、本当に。最後（９回）の奈良間君の守備、送球も良かったしね。まあ（この日軽快な守備を連発した清宮の）ファーストは普通かな。あれは捕らないといけない。みんな、あれぐらい捕れますよ」と笑みを見せながら振り返った。

この日も複数安打と３試合連続打点を含め攻守で躍動する愛弟子の清宮に対しては相変わらず厳しい言葉を投げ続ける指揮官だが、今回の敵地３連勝で１０日からの９連戦には最高の状態で臨めることになった。

「明日移動してエスコンから９連戦。先発ピッチャーが長いこと投げてくれると思うんでね。しっかりやりくりします」と新庄監督。成長するチームに手応えを感じているのか、この日は最後まで満面の笑みを絶やさなかった。