【オリックス】森友哉が今季4発目の〝恩返し弾〟 礼儀正しい男に育てた両親の教え
東スポWEB / 2024年8月9日 6時10分
パ5位のオリックスが8日の西武戦(京セラ)で3―0と快勝し、同一カード3連勝で4位・楽天とのゲーム差を3に縮めた。
最大のインパクトを残したのは4番・森友哉捕手(29)だった。この日が誕生日でもあった森は7回一死二塁で迎えた第4打席、西武時代にバッテリーを組んだ平良の155キロ直球を完璧に捉え、バックスクリーン左へ豪快な7号2ラン。会心の一撃に「めちゃくちゃ気持ち良かったです」と笑顔をはじけさせた。
これで古巣に対して今季4発目の〝恩返し弾〟。ただ、2022年のFA移籍後も森なりの形で自分を育ててくれた西武球団への恩義を欠かさずにいる。対戦する際には渡辺久信監督代行(58)ら首脳陣、ナインのもとに必ずあいさつに出向く。今ではライバルチームになったが、低迷を続ける古巣の打線にも「若い選手が多い中で(打線が)つながったら脅威ですし、いいバッター、能力の高い選手はたくさんいる」とエールを送っている。
そんな森に影響を与えているのは間違いなく両親の教育のたまものだ。森の担当でもあった後藤光貴スカウト(49)は本人がオリックスに移籍した後もオフになると毎年、森の父親に呼ばれて食事をともにしている。そんな同スカウトは「礼儀に関して、ご両親は本当にしっかりされている。いまだに声を掛けてもらいますし、こちらが恐縮してしまうぐらいお中元やお歳暮も贈っていただいている」と証言する。
さらに、森の西武時代の〝知恵袋〟でもあった岡田雅利捕手(35)らに対しても同様で、岡田は「チームが別になってしまったのに本当に申し訳ない」と両親からの配慮に恐縮しきりだ。
義理堅く、受けた恩義を忘れない両親に育まれた森。29歳となったスラッガーはまだまだ進化を続ける。
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